相「そっか...!いっぱい悩んで頑張ったんだね!えらいえらい!」
智「えらくなんか...」
相「翔ちゃんに心配かけないように一人でなんとかしようと頑張って、ここまで一人で来たんだろ?偉いよ!...でも、さとちゃんが一人で解決しようとしてるのを...翔ちゃん悲しむよ?」
智「悲しむ...?怒るんじゃなくて?」
相「うん。きっと悲しむよ。どうして相談してくれないのか、って。翔ちゃんはもう彼氏じゃなくて旦那だよ?よく分かんないけど、旦那さんてさ横なんだよね?」
智「横...?」
相「そ!繋がってる線!ほら、家系図っての?親は上に、で子は下へ。ね?おんなじ目線で生きてくのは夫婦だけなんじゃないの?上でも下でもなく真横にいるのは一生、翔ちゃんなんだよ?
だからさぁ〜、なーんにも心配しないで話してごらんよ!きっとさぁ、俺達の中でも賢い部類の翔ちゃんなら何かいい解決法見つけてくれるよ?
別の誰かが解決しちゃったら…俺なら悲しくて寂しいよ?」
智「...う、ん...」
相「俺をね、どう使ってくれても全然構わないんだけどさ!でも、俺なら...カズには何でも一番に話して欲しいって思うから。さとちゃんだってそうだよね?翔ちゃんになんでも一番に話して欲しいでしょ?」
智「そうだよね...ありがとう...僕、間違う所だった...」
相「あははは!いつも何かって言うと "ごめん" って謝ってばっかりだったのに、今は"ありがとう" が先に言えるようになったんだね!幸せって証拠だね!」
ーーじゃあ、俺はたまたまここで出会って一緒に帰って来た、って事でいいね?
そう言って、出来ない不器用なウィンクを披露してくれた。
うん…翔君よりも先に悩み事を相葉ちゃんに話してしまった事は言わないでおこう...
これが、ついてもいい嘘という事で…
いいよね...。