隊長の前に膝をつき肩に両手を置いた

翔「なぁ、海斗...海斗もさとちゃんに笑っていて欲しいし、沢山ご飯食べて気持ちよさそうに眠ってもらいたいよな?」

凛々しく吊り上がってた眉が途端にハの字に下がってみるみる目が心配で覆われた

翔「だからね、海斗からもお願いして?どうしたのか教えて欲しいって」

智「しょ...くん」

翔「ねぇ?智君。俺じゃ役に立たない?
それなら、松岡先生でも松潤にでも...助けてもらおう?俺は、出来れば智君の事は俺に全部全部させて欲しいけど...俺じゃダメなら仕方ない...自分のよがった想いより貴方が、俺は大事だから…」


智「.........」


˚✧₊⁎⁎⁺˳✧༚

違う...

翔君が役に立たないだなんて…そんな事、あるはずがない...

翔君には、ただでさえ迷惑ばかりかけて...
僕のせいでテレビの仕事も辞めて…こんな田舎に引っ越して…
普通に女性と結婚していれば、しなくていい苦労をして...翔君なら、誰からも祝福される結婚が出来たのに...
何も、こんな風に厄介な僕を心配するような苦労をしなくても良かったのに...

全部、僕のせい...

だから

これ以上、翔君に迷惑はかけたくない

僕が一人で解決しなきゃ...

僕は今のこの幸せを無くしたくない
絶対に...。
これからも、三人で幸せに暮らしていきたい…


˚✧₊⁎⁎⁺˳✧༚


智「翔君...。ごめんね、心配ばかりかけて…。実は最近、ずっと疲れやすくて…普段から貧血はあるんだけど...それで…熱も出ちゃって…。
また、何か病気なのかな...って、心配で不安で…。だから…」



翔「...そっか...それで、元気がなかったんだね。じゃあ、松岡先生に連絡して診てもらおう?」


智「...うん…」


˚✧₊⁎⁎⁺˳✧༚

どうやら、本当の事は言わない事に決めたらしい...。

言葉には出来ない

虚しさが俺の心を啄んだ...