いつの間にか桜の季節も過ぎて
今年の梅雨は駆け足で通り抜けた

それなのに...今にも降り出しそうな空

翔「どうしたの?ため息ついて」

智「ん...。梅雨明けしたって言ってたのに...雨ばっかりでさ...洗濯物乾かない...」

翔「ほんとだね。今年の梅雨は短かったと思ったらね(笑)もしかしたらまだ明けてないのかも(笑)」

智「それなら梅雨明け宣言しなきゃいいのに…。ちょっとコインランドリー行ってくるね」

翔「車で送ってくよ」

智「大丈夫。直ぐそこだもん(笑)それに、取り敢えずカイのタオルケットとシーツだけだから。もうすぐカイ起きるから麦茶飲ませてあげてね」



☆*:.。. oo .。.:*☆


智君が...元気がない...

コインランドリーから帰ってきて
まだ起きていない海斗を起こしに行って
なかなか戻って来ないから様子を見に寝室を覗くと、海斗を抱きしめて泣いていた...ように見えたのだけど...

「泣いてなんかないよ?」

そう言って見せた笑顔は無理矢理貼り付けたもので...そんな嘘に気付かないとでも思ってるのか...

翔「何があった?」

智「何も...」


良く言えば芯がしっかりしている

悪く言えば...

なかなかの頑固


ここは一旦引いた方がいいか...


翔「...そう?何かあるなら話してね」

智「...うん…何もないけどね、(笑)」







その日の夜中...


俺と智君の間で眠っていた海斗に起こされた



カ「ぁとちゃん...あったかい...」