くんくん…

くんくんくん…


智「ん?カイ、どうしたの?」

海「う〜…むっ


くんくん

くんくんくんくん…


翔「なに?どうした海斗?」

海「むぅ〜〜…むっむっ



翔「え?何?…智君、俺…臭い?」

智「臭くないよ。いい匂いだよ。僕の顔もクンクンしてたけど…僕は?臭くない?」

翔「いつも通り美味しい匂いだよ?」


部屋中いろんな物の匂いを嗅いで回っている海斗

うープンプン、とか
むーむっ、とか
んー得意げ、とか言いながら。


暫くその様子を見ていた智と翔。


智「‼︎…もしかして!!」


海斗を横抱きに寝かせて鼻の中を見てやります。



智「翔君!車…車だして!病院行かなきゃ!」

翔「なに!?どうしたの?」

智「鼻!カイの鼻の中に何か詰まってる!」





…土曜の午後、城島先生の所も閉まっている時間。
土曜の午後も診察している松潤の所に連れて来た二人。


海「やぁぁあ"ーーーーあ"」

潤「あらぁ〜…なんでまたこんな物…」

海「ヒック…ヒック…しょぼんしょぼんしょぼん

小さな海斗の鼻の中からピンセットにつままれて出て来たのは…



団子になったセロハンテープ…


智に抱きついて顔を埋めて松潤から隠れているつもりのカイ。


くん…
くんくん…


海「いぃにおぃ…ラブラブ!




智「ずっと…臭かったの?」


潤「…まぁ…ずっとセロテープの匂いはしてたんだろうな(笑)カイ、ダメだぞ?取れなくなったら大変なんだからな?」


智「ごめんね…ちゃんと見ててあげてなかったね…それに、もっと早く気付いてあげなきゃダメだったね…」


翔「海斗は…好奇心旺盛だから。
やっぱり智君の子供だよね…」




智「もぉ…翔君。忘れてよ…」





















ダンゴムシを鼻に入れた智が最強。