「「きゃ〜♪♪♪かわぁいーい♡♡」
今日のカイトは智とお買い物に来ています。
そして今、カイトは水色の猫型ロボットのキャラクターのカートに乗っています。
超ご機嫌です。
ハンドルを右へ左へ
唇を尖らせて小さな体がカートからはみ出しそうになりながらウィ〜ウィ〜言ってます。
夢中のカイトを見て
キャっキャキャっキャと騒いでいるのは
女子高生?女子大生?
いずれにしてもお若い二人組。
そしてエレベーターの中でも一緒になった
そのお二人の会話が聞こえてきたカイト。
「もぉさぁ〜、アタシぃ…巨乳じゃん??肩凝っちゃってさぁ〜困るんだよねぇ〜」
(((o(*゚▽゚*)o)))えええ…っ…???
きょ…ほぉーーーーーー…???
ぶ、ぶ、ぶどぉーー???
可愛い垂れたお目目をパチパチ、
小さなお口ぽかん。
お姉さん達に釘付けのカイト。
その顔の可愛いこと♡
お姉さん達もメロメロです。
お姉さん達が降りて行った後も
カイトの頭の中は巨峰でいっぱい。
カ「ぶどー、ぶどー!」
智「ブドウが食べたいの?あるかな…時季じゃないし…なかったら別のにしようね」
あいにく…果物コーナーにある葡萄はマスカット。
贈答用の化粧箱にお高く収まるマスカット。
それを手に取ろうとした智。
カイトにはどうしても甘い智。
体に害のない食べ物は欲しがるだけ買ってあげたい智です。
智「良かった〜...マスカットがあるよ」
しかし、カイトは気に入らない。
今日は綺麗な黄緑のマスカットじゃないんだ!
巨峰が黄緑じゃない事を海斗は知っています。
智が巨峰でゼリーを作ってくれるのを見ていたから。
もうマスカットには興味を示さず隣りの真っ赤なリンゴに夢中。
智「りんごでいいの?」
真っ赤なりんごを買って帰ります。
その夜、翔とお風呂に入ってしばらくしてから
翔「痛ったーーいぃ!!!カイトーー!!やめなさーーいっ!」
どうしたの?と、お風呂を覗く智の目に飛び込んできたのはカイトに思い切り胸の巨峰を捻り潰されている翔の姿でした。
お風呂あがりに用意してもらったリンゴをシャクシャク食べながら
どうして翔と智のはブドウじゃないのかなぁ〜…ばばのは…どうかなぁ〜…??
と、考えているカイトです…。