松「こら!ヤメ…、やめなさい、カイ‼︎」


おりゃ!おりゃ!おりゃーーっ!!
キック!キック!キックーーッ!!
パンチ!パンチ!パーーーーーンチッ‼︎


さっきからカイは松兄にまとわりついて
短い足でのキックと
小さなグーで高速猫パンチを
喰らわせてる(笑)

と、言っても松兄にとっては
どれも可愛いだけのもの。

カイが松兄に喧嘩を売っているわけは
僕の退院がまだ先だと言われたから。

松兄に捕まえられてブランブランのカイは
体中をくねらせて最後の攻撃を試みるも
松兄は手も長い(笑)

そのまま、僕の所へカイを下ろした。
ギューっと僕に抱きつくカイの靴を脱がせてくれる…


松「そう怒るな…さとちゃんにモリモリの元気になって欲しいだろ?そんなに先じゃないからよ」

智「…モリモリの元気…(笑)」


拗ねて布団の中に潜り込んじゃったカイ。

毎日、会いに来てくれる。

今日は翔君が仕事で手が離せないからカイも病室で僕と一緒。

きっと翔君と松兄や城島先生の気遣い。
カイと離れていると自覚あるほど沈んでる僕。

二人を病室に泊めても良いと、言ってくれるけど
色々な事に興味を持ち始めているカイをココに閉じ込めるのは可哀想(その時の為に城島先生がテラスに色々と作ってくれた事を僕も翔君もちゃんと知ってる…みんなでカイを育ててくれる…)

カイは翔君の仕事の邪魔はしないし、相葉ちゃんチのお店に行けばおじさんやおばさん、お客さんが遊んでくれるし食事もお世話になれる。
それでも、カイも寂しいんだと思う…

カイの体温で少し温ったかくなった布団の中に僕も潜り込んでカイを抱き寄せる。

前なら…こうしてると聞こえてきたカイの声はもう聞こえない。
少し寂しいけど、それでいいんだ…


ふて寝してしまったカイの顔を布団から出して枕に頭を乗せてあげる。
昼寝をすれば少しは機嫌も良くなるかな...


早く…帰りたいな…


翔君……


まだかな…