智「翔君…ちゃんと紹介して欲しいな…」

翔「あ…うん。コイツ、弟のオサム」

智「それだけ??まぁいいや…僕は…智、あ…さっきも言ったか…。この子は…海斗。…カイ、カイのおじさんだよ?」

オ「おじさん…」

智「おじさんはイヤ?だよね(笑)
じゃあ、オサム君でいい?」

オ「そっちの方が…」

智「分かった(笑)…カイ、お さ む くん、だよ」

海「おぁ〜むくんっ!!」

智「んふふ…上手。仲良くしようね」


要は…オサムは俺と智君の結婚を知らせてもらえなかった事に腹を立ててわざわざ親父のクルーザーを係留先から引っ張り出したって事か…
(海斗を乗せたくて係留先をこっちにしたらしい)
いざ、智君に会ってみると海斗の可愛さに剥いた牙も抜け落ちた…って所か。

このバカのお陰で…俺は友人の結婚式への出席も断って…なんだよ…ほんと

それでも、二人が無事で良かった…

改めて…三人で新郎新婦に会いに行くか…


すっかりオサムがお気に入りの様子の海斗を眺めていた隣の智君の身体が
フラ…っと揺れた


翔「智君?大丈夫?」

智「…うん…」

松「智、海斗だが今は平熱でも発熱の原因を調べておく方がいいからな、このまま一緒に戻ろう」

智「うん…お願い…しま… …




智君が……ゆっくりと崩れ落ちた…