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茂「まだ起きん?」
翔「はい…あの…先生…」
茂「大丈夫や。手術は無事に終わったしオペ室出る時にちゃんと一回、目ぇ覚ましたから。術後の経過もなんの問題あらへんから。ちょっと疲れてまた寝とるだけやからね」
"あと半時間したらまた来るわ" と言って出て行った城島先生の白衣の背中を見送った。
入り口の、智君から一番離れた所に立つお母さんに声をかけた
翔「お母さん…側に来てやって下さい…」
静かにベッドの横に置いたパイプ椅子に腰を掛けそっと智君の手を握った
母「…変わらない…寝顔はあの頃のまま…」
翔「寝顔…海斗もそっくりですよ(笑)」
海斗は手足をバタバタさせて俺の腕から滑り降り、智君のベッドへ上がろうと手をかけた。
潤「カイ?あとちゃんはネンネだからな…ここ、イタイタだから、触っちゃメだからな?」
包帯の巻かれた頭を指差してカイに分かるように言い聞かせてくれる松潤。
お母さんが握った手に額を寄せて涙を零す…
わずかに智君の瞼が動いたように見えたんだけど…まだ、その目を開かない
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声が聞こえる…
声…??
これは…僕の夢の中だから聞こえる声?
ん…? あとちゃん…あとちゃん…
ふふ…カイ?こそばいよ…(笑)…ふふっ…可愛い声してるんだね…
カイ?ダメだよ…お布団の中に潜ったら…苦しいよ…くふふっ…ダメだよ…こそばいってば…
智「カイ…出ておいで…」
翔潤相「 ‼︎‼︎‼︎ 」
相「翔ちゃん!今…!」
翔「…うん!…お母さん…!今の…」
母「…智…の声?智が喋ったの?」
まだ目は閉じたままだけど
しっかりとした声だった…
俺もお母さんも…記憶の中の智君の声は声変わり前の、もう少し高い声
相葉ちゃんが急いで城島先生を呼びに行ってくれた