潤「貧血。心配ないよ…手足が冷えてるからあっためて寝かせておけば目を覚まします」


海「あ、とちゃ!」

眠っている智君の顔を覗き込みながら海斗が話しかけている


潤「カイ!だいじょ〜うぶ!さとちゃんは、ねんね」

海「ぶぅ〜…」

海斗は…いつもそうなんだろう…智君の隣に潜って行った

俺は…顔の濃ゆいイケメンと二人きり…

翔「……………」

潤「さてと…、初めまして。僕は松本です。医者してます」

翔「櫻井…です…」

潤「そうですか…智の "しょうくん" が…あの櫻井翔さんだったとは…ね…」

翔「??…どう言う事ですか…?」

潤「雅紀から電話もらって来たのですが…智はカイの父親は貴方じゃないと言い張っているそうですね」

翔「…ええ…」

潤「僕は…カイの父親は貴方で間違いないと思いますよ」

翔「どうして言い切れるのですか?」

潤「カイを出産し目を覚ました時にね、初めて抱っこした赤ん坊に

『しょうくん』

そう言って、そりゃあ幸せそうに笑ったんです。
綺麗な涙流しながらね。
僕はてっきり赤ん坊の名前だと思ったんです。

でも…貴方の事だった



智はね、今も貴方の事が好きだよ

けれど、貴方が父親だと認めないのは
 "翔くん" が…櫻井翔だから


これからもきっと…嘘をつき続けるだろうね…