俺の腕の中にすっぽりと収まる二人

痩せたね…ごめん、俺のせい…

カ「ふぇ…ふぇっ…え〜〜んえーん

翔「あ…ごめ…驚かしたか…」


何が起きたのか理解出来てなさそうな智君から海斗を受け取ろうと海斗の脇に手を伸ばしたら…

智君が後退りで離れた


翔「…智君…??」


智「……………ど う し た の ? 」


翔「むかえに きた 」


智「む か え に ? だ れ を ? 」


翔「さとしくんに きまってんだろ?」


智「 ぼ く を ? 」


翔「そうだよ」


智「 ど う し て ? 」


翔「どうして?さとしくんが すき だから」


智「 しょうくんが ぼくを すき ?

そんなの うそ だぁ…」


翔「うそじゃない! ごめん たくさん つらい おもい させて。おれ ひどい こと して
ごめん おねがい…おれも いっしょに カイトを そだてさせて…」


智「 カイを…?? どうして しょうくんが?」


翔「どうしてって…このこは おれの こ だよね?」

智「…………ちが…う よ……」


智君は俺の膝にいた海斗を抱き上げて慣れた手つきでオムツを変えおんぶひもを使って背負った。

直ぐにカイトはウトウトし始めて、あっという間に寝てしまった…


智「ごめんね…おちゃも だしてないね」


俺の部屋で使っていたコーヒーメーカーに豆を入れている手が震えてる…

立ち上がり智君の隣に立って、その震える手を握った…



お願い…どうか…振り払わないで……