相「俺さぁ、貝って苦手なんだよ〜。絶対、砂が残ってんだ。俺のだけ!」


潤「ちゃんと砂吐かせろよ(笑)」


智「たまに残ってるのあるよね(笑)あれ、やだよね...。ほうれん草もたまに土がジャリジャリしてる時ある」


ニ「ねぇわ!ちゃんと洗うんだよ!」


相「怖いねぇ?ニノちゃん、怖いねぇ?(笑)」


智「こわいねぇ〜(笑)」


潤「さ、ふざけてないで次行くよ。...て、まさか、貝買ったの?」


相「それは智に反対された!ナマモノはダメ、って!だから、アサリの佃煮にした」


ニ「えらい!」


智「次...どこ行くの?」


相「ちょっと距離あるからさ、みんな寝てな!俺が運転する。ニノと智は夜勤明けだろ?運転は俺と松潤に任せてよ」



⭐︎



智「ここは?」


相「パワースポット!最強で最高でワンダホーな場所!遠くを見て?涙袋に集中する感じで!」


潤「はぁ??なんだよ、どーやって涙袋に集中すんだよ!」


相「もう松潤、細かい!イメージだよ、イメージ!!なんとなくで理解しろよっ♡」



智「...あ、ほんとだ......見えてきた...」



相「さすが智!!」


ニ「嘘だろ...何が見えんだ?」


智「...ほら...、あの木と木の間...」



ぼんやりと...氷の塔が浮かび上がった...




木立にポッカリと出来た空間に

天に向かって真っ直ぐに伸びる...

透明なのに

どうしてだか見える氷柱... 



智「...すごい...」



4人並んで涙袋に集中する


...パワーを貰うというよりも

自分の何かを吸い取られていく感覚...


それが、哀しみなのか...

苦しみなのか...

分からないけど...


僕は......



憑き物が...落ちた気がした



こんな風に


急に4人の休みが合ったから

『じゃあ行こっか』位の軽い感じで連れて来てもらった穴場のパワースポットで


ずっと


ずっと...捨て切れなかった想いを



手放す事が出来るなんて...

思ってもいなかった