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★イベントレポ★昨日は涙の出ない玉ねぎ「スマイルボール」イベントでした♪

スマイルボールと箱

昨日12日は、ハウス食品さんの魔法の玉ねぎ「スマイルボール」のイベントでした。
1年前、この商品のレシピ開発のご相談をいただいたときは、ハウス食品さんの中でも知っている人が10人もいないという極秘商品でした。

スマイルボール


スマイルボール」とは、切るときに涙の出ない、辛みがほぼ無くて甘い玉ねぎ。
2002年に<涙の出る成分を作りだす化学反応を起こす酵素>を発見して、その反応が進まない玉ねぎの研究が始まって、今回の玉ねぎが生まれたんですって。
13年後の2015年に商品化、、、すごい商品だ。

なぜハウス食品が玉ねぎかというと、レトルトカレーを作るときのロスを減らすための研究から始まったとか。
たまに玉ねぎとにんにくを炒めると緑色になるんですが、経験あります?
私は、あるんです。炒めても炒めても茶色くならなくて蛍光色みたいなキレイなブルーグリーンになっちゃうことが。

これが起こると商品にできないため、1990年代にそれを防ぐための研究がスタートし、そこからこの涙が出ない玉ねぎが生まれたそうです。
つまり、玉ねぎの研究に20年以上。。。
食品の商品開発ってすごい研究を重ねた成果なんですね~。すごすぎる。

そんなことをこちらの玉ねぎ博士のお二人が説明してくださいました。
玉ねぎ博士


なんと、日本で数人しかいない、玉ねぎの研究で博士号を取ったうちのお二人なんです。
(この日この場所は、玉ねぎ知識率が地球上でもっとも高い場だったに違いない!)

玉ねぎの歴史、玉ねぎの仕組み、エジプトの壁画に玉ねぎを持つ人の絵を発見したこと、などなど面白いお話が満載で、参加された皆さんも大盛り上がり!
「面白い玉ねぎトリビアを用意しますよ」と言われてましたが、ほんと面白かった~!

こちらがその壁画。
壁画


玉ねぎとにんにくは、ピラミッドを作る労働者にスタミナをつけるために配給されてたのですが、そんな重要なものだから壁画のどこかに描かれてるに違いない、とひとつひとつ確かめて発見したそうです。(そんなもの無いと言われたのにあきらめずに探したそうです。博士、すごい執念、、、)
写真では見えないのですが、左から3番目の人が玉ねぎを持ってます。

食物の歴史とか大好物なんで、私も興奮しまくりで出番前に会場をうろうろ、写真を撮りまくってました^^;;

続いては、この玉ねぎを作られている農家さん。
吉田さん


広大な美しい農場の写真を見ながら、この玉ねぎを作る苦労話などを伺いました。
元々玉ねぎ農家さんで、普通の玉ねぎを6000トン(日本人の1年間の消費量全量の1/2000)を作られているそうです。
そのごく一部の土地で、この作付が始まり、普段作っているものより生育が遅く揃わないスマイルボールを丁寧に育ててくださったそうです。

昨年までは研究段階でほんの少しの収穫量でしたが、今年は一部の伊勢丹とおいしっくすで売られるまでに。
1年前を知っている私としてはそれも感動。

次は、参加者のみなさんが実際に玉ねぎをカット。
スマイルボールカット


しみない!臭くない!感触が違う!という声が。
そしてそのままザクザクっと切ったものを食べたのですが、もうほんと辛くないんですよ。
というか、フルーツみたい。

玉ねぎの香りはもちろんあるんですが、食感がサクサクした梨のようで、甘みもかなりあるので、そのままパクパク食べることが出来ます。
1年前に初めて食べた時も驚きましたが、さらに今年は甘い!

ちなみに、遺伝子組み換えではなく、栄養成分も普通の玉ねぎとまったく変わらないそうです。
通常、辛みの少ないものやクセの少ないものを作る場合、野菜自体の味を薄くし、栄養成分も若干減るそうですが、この玉ねぎに関してはそういう手法で作ったものではなく、味もかなりしっかりしています。

私は、この玉ねぎを使ったお料理3品をご紹介しました。
スマイルボールデモ3品


左奥から「玉ねぎカップのカクテルサラダ」「玉ねぎとタラのポテトサラダ」、手前が「玉ねぎとハムの和えるだけパスタ」です。
目にしみないので、サクサクッと調理ができますし、水にさらす必要がないので栄養も抜けません。
玉ねぎの香りは楽しみつつ、味は辛くないので良いとこどりなんですよね~。

で、この玉ねぎを作るもとになった、上で書いた2002年の発見は、2013年にイグノーベル賞を受賞しています。
イグノーベル賞


「イグノーベル賞」はノーベル賞のパロディみたいなもので、毎年ちょっと変わった研究(でも素晴らしい)などに送られるユーモアたっぷりな賞なんです。

『玉ねぎが人を泣かせる生化学的プロセスは、科学者が考えていたより複雑であることを、明らかにした』
というのが受賞理由だそうですが、博士曰く「玉ねぎ切って涙が出ることを真剣に研究してるなんてね(笑)」ってことらしいです。
いやいや、料理する私たちにとっては重要ですから~!!

賞金は10兆ジンバブエドル。もらった時は300円ほどだったそうですが、今は全く価値ナシですって。現在は発行停止してるので、かえって貴重なお札なんじゃないかな?

最後はハウス食品さんからご挨拶。
山口部長


“20年後「玉ねぎって昔は切ると涙が出たんだって」なんて話題になるような時代になるように、これからも研究と生産の拡大を進めていく”
というようなことをおっしゃっていて、なんかステキな話でちょっと泣きそうでした。

開発するお仕事って、こんな未来になったらいいな~と思い描いて努力してるんですね。
20年後は世界の玉ねぎが変わっているかも?
広く流通できるほどの収穫量になるには数年かかるようですが、楽しみですね~!

スマイルボール箱



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