①金閣寺の歴史

金閣寺の正式名称は、鹿苑寺(ろくおんじ)と言うそう。

臨済宗相国寺派の搭頭寺院の1つで、創設者である足利義満の法号、鹿苑院殿(ろくおんいんどの)から名付けられたと言う。

元々、鎌倉時代に、西園寺公経が所有していた土地に建設された西園寺・北山第と言う別荘が始まりとされているのだそう。

鎌倉幕府の倒幕後、西園寺家は権力を失い、土地を手放す事となった。

室町時代に入り、荒廃していたこの場所を、室町時代第三代将軍であった足利義満が譲り受け、1397年(応永4年)に山荘北山殿が造営される事となった。

これが金閣寺となる。

1950年(昭和25年)には、当時見習い僧侶であった大学生によって放火され、造営当時の建物は焼失してしまった。

この事件は社会を揺るがし、三島由紀夫や水上勉などのか作家によって、事件を題材にした長編小説が執筆された。

焼失以前に計画されていた解体修理の設計図を利用し、1955年(昭和30年)に、創建当時に近い状態で再建され、象徴的な全面金箔貼りの金閣寺が蘇った。

1994年(平成6年)には、「古都京都の文化財」として、世界文化遺産に登録された。


②拝観時間

金閣寺の拝観時間は、9時~17時。

年中無休ではあるが、特別拝観等が行われている場合は、時間が異なる可能性もあるそう。

見学の所要時間は、約60分程度。

じっくり観光したい場合は、時間にゆとりを持ってスケジュール調整を!


③参拝料金

参拝料金は、大人(高校生以上)400円、小中学生300円。

特別拝観が行われている場合は、料金が異なる可能性もある為、詳しくは金閣寺公式サイトにて確認を!


④御朱印

御朱印は、境内の御朱印所で頂く事が出来る。

海外からの観光客も多い為、英語の御朱印説明書も配布されている。


金閣寺の見所

①舎利殿(しゃりでん)

金閣寺として有名な金色の建物は、鹿苑寺の仏骨を安置するお堂として用いられる舎利殿です。

4枚の三角形の屋根を合わせた宝形造りた言う建築様式で、三層からなる造りになっている。

一層は公家風の寝殿造(しんでんづくり)で、法水院(ほっすいいん)、二層は武家風の造りで、潮音洞(ちょうおんどう)、三層は禅宗様式の造りで、究竟頂(くっきょうちょう)と呼ばれている。

うち、上の二層に金箔が貼られており、屋根の上には、黄金の鳳凰像があしらわれている。

公家文化と武家文化が融合した北山文化の代表的な建造物である。


②鏡湖池(きょうこち)

金閣寺の美しい姿を水面に映す鏡湖池を堪えた庭は、池泉回遊式庭園の造りで、国の特別名勝、特別史跡にも、指定されている。

この鏡湖池には、一番大きな葦原島や、縁起の良い神聖な生き物である鶴と亀を模した鶴島、亀島、石で表現された畠山島等、大小数個の島が作られており、鑑賞する角度によって、異なる表情を浮かべている。

特別史跡、並びに、特別名勝に指定されている。


③夕佳亭(せっかてい)

夕佳亭は、鏡湖池の北側にある数寄屋造りの茶屋。

南天の床柱と萩の違い棚で有名で、「この茶室から、夕日に映える金閣寺を見るのが特に佳い」と言う事から、名付けられたそう。


④雪の金閣寺

雪がうっすら積もった金閣寺は、黄金色の輝きが一層と増し、最も美しいと言われる。

京都市内では、雪が積もるのは年間でも数日程で、とても綺麗な情景である。

境内全体に雪化粧をした金閣寺は、ふだんよりも幻想的な雰囲気をまとっている。

例年2月上旬に積雪が観測されており、ベストな時間帯は朝一番。

金閣寺公式サイトでは、ライブカメラ映像も配信されている様なので、冬の金閣寺に行く際は、天気予報と合わせてチェックしておくのも良いでしょう。


金閣寺周辺には、世界遺産に登録されている歴史的な建造物がたくさんある。

徒歩で回れるオススメルートもある為、金閣寺に訪れる際には、一緒に立ち寄ってみてはどうだろう?