手紙を読みながら、どれほどの涙が頬を流れ


ていっただろう。


私は潤君の気持ちを知り、うれしくもあった


が、その反面、改めて怒りが込み上げてきた


「なんでこんな大事な手紙、あんな散らかっ


た机の上なんかに置いていくのよ」


「悪かったよ。ごめん」


私は抑えきれない感情があふれ出し、思わず


彼の胸に飛び込んだ。


「潤君、ずっと会いたかった。潤君・・・。


潤君・・・」


泣きじゃくる私の髪をそっと撫でながら、優


しく言った。


「ただいま、理沙子。俺もずっと会いたかっ


た」


目の前にいる彼は幻なんかじゃない。腕も、


手も、肩も、背中も、髪も、すべて本当に触


れることができる。私の胸は熱く、よろこび


でいっぱいになった。


くもり  目     次 くもり


 

  ・・・  再   来   ・・・


  ・・・  初恋の人   ・・・


  ・・・  若い肌     ・・・


  ・・・  秘   密   ・・・


  ・・・  苦   悩   ・・・


  ・・・ 新しい感情   ・・・


  ・・・  子供の目   ・・・


  ・・・  大切な人   ・・・


  ・・・  同窓会    ・・・

 

  ・・・   真実     ・・・


  ・・・ 思い出の地へ  ・・・


  ・・・    謎      ・・・


  ・・・    母親     ・・・


  ・・・ 過去の思い出  ・・・


  ・・・・ ひとりぼっち   ・・・


  ・・・   春がきた    ・・・


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