「あの・・・、少し歩きませんか?」
まあ、それぐらいなら・・・。私は大きくう
なずくと、彼と一緒に店を出た。
街はバレンタインデー一色に彩られ、とても
華やかな雰囲気だった。ケーキ屋の店先には
ハート型の風船がいくつも飾られ、店の中も
チョコレートを買う大勢の女の子たちで賑わ
っていた。
「もうすぐバレンタインデーですね」
「そうですね」
当たり障りのない会話。しかしこれでは会
話が長続きしない。そんな焦りを感じつつ
二人並んで歩く。
「立花さんは誰かにあげられるんですか?」
「えっ?いっ、いえ・・・。これといって
あげる人は・・・。しいて言うなら、塾の
生徒たちぐらいですかね」
答えてて虚しいと思った。自分で言ってお
きながらなんとも淋しい・・・・。
目 次 ![]()
・・・ 再 来 ・・・
・・・ 初恋の人 ・・・
・・・ 若い肌 ・・・
・・・ 秘 密 ・・・
・・・ 苦 悩 ・・・
・・・ 新しい感情 ・・・
・・・ 子供の目
・・・
・・・ 大切な人
・・・
・・・ 同窓会
・・・
・・・ 真実
・・・
・・・ 思い出の地へ
・・・
・・・ 謎
・・・
・・・ 母親
・・・
・・・ 過去の思い出
・・・
・・・・ ひとりぼっち ・・・
「ノスタルジア」はまだまだ続きます![]()