潤君と公平君がいなくなってから、何をする
にも気持ちがうわの空だった。そんな日が何
日も続いていた。
それでもどうにか私は生きていた。潤君を失
った今、たった一人で・・・。
ある日のこと。電話が鳴った。私は慌てて受
話器をとった。
「もしもし、潤君?」
とっさに出た言葉は、疑いもなく彼の名前だ
った。受話器の向こうに潤君がいてほしい、
それだけを願いながら・・・。
「もしもし理沙子?私よ、私。麻由美よ」
聞こえてくる声は、潤君ではなく友達の麻由
美だった。私はひどく落胆し、返す言葉も見
つからない。昇り詰めた気持ちが、真っ逆さ
まにどん底まで落ちてしまった感じだった。
「ちょっと、どうしちゃったのよ?ねえ、理
沙子?ねえ、聞いてる?」
目 次 ![]()
・・・ 再 来 ・・・
・・・ 初恋の人 ・・・
・・・ 若い肌 ・・・
・・・ 秘 密 ・・・
・・・ 苦 悩 ・・・
・・・ 新しい感情 ・・・
・・・ 子供の目
・・・
・・・ 大切な人
・・・
・・・ 同窓会
・・・
・・・ 真実
・・・
・・・ 思い出の地へ
・・・
・・・ 謎
・・・
・・・ 母親
・・・
・・・ 過去の思い出
・・・
・・・・ ひとりぼっち ・・・
「ノスタルジア」はまだまだ続きます![]()