「楽しんでる?」
「うん。それより潤君なにかあったの?」
「別に。暇だったからさ・・・」
その声はいつになく沈んでいるように聞こ
えた。
「一人で大丈夫?」
「はははっ。18にもなって怖いって?」
「でも、淋しいとか・・・」
私の言葉に潤君は黙ってしまった。
「わかったわ!じゃあね。」
電話を切ろうとする私に、潤君が慌てて何
かを言いかけた。
「なに?ちょっと、待てよ。おい、ねえ・
・・」
彼は何かを言おうとしていたが、私は構わ
ず電話を切った。
そして、ホテルの人に電話を借りると、私
はそのまま実家へ電話を掛けた。
会場に戻ると、みんなの視線が私に集中し
た。
「どうしたの?なにかあったの」
不思議そうな顔をして麻由美が聞いてきた
「ごめん。今日これからむこうに引き返さ
なきゃならなくなっちゃって・・・」
「えー、じゃあ二次会は?」
「ごめん。それ無理かも・・・」
「えー、残念ねぇ。せっかくみんな揃った
のに・・・」
「本当にごめんなさい。今度また一緒に」
そう言うと私は、みんなに挨拶して、会場
を出た。麻由美だけが私についてフロント
まで見送ってくれた。
目 次 ![]()
・・・ 再 来 ・・・
・・・ 初恋の人 ・・・
・・・ 若い肌 ・・・
・・・ 秘 密 ・・・
・・・ 苦 悩 ・・・
・・・ 新しい感情 ・・・
・・・ 子供の目
・・・
・・・ 大切な人
・・・
・・・ 同窓会
・・・
「ノスタルジア」はまだまだ続きます![]()