私は考えていた。きっと彼のことだ。私に
心配かけまいと、もしものために身を引い
たのだと。もし、付き合い続けているうち
自分になにかあった場合、きっと私の心に
傷がつく、そう考えたに違いない。そうい
うところ、公平君にはあったから。
彼は人に対してそういう心配りのできる人
だった。今思えば、私は子供だった。彼の
別れ話に怒ることしかできなかったのだか
ら。もっと冷静に考えれば、違った何かが
見えてきたかもしれないのに・・・。すべ
てがもう過ぎ去った後のこと。今更もう
あの頃には戻れないのだから。今日改めて
公平君の想いに触れ、温かい感情があふれ
てくるのを感じていた。ずっと長年疑問に
思っていたことが、こうして解決したこと
はとてもうれしいことだった。私は嫌われ
ていたわけじゃなかったんだ。でも、そこ
に隠されていた事実は、あまりに重かった
ごめんね、公平君。そして、ありがとう。
私の中で、わだかまりが消えて行く。この
同窓会に来たこと、須藤君に会えたことを
心から感謝していた。
目 次 ![]()
・・・ 再 来 ・・・
・・・ 初恋の人 ・・・
・・・ 若い肌 ・・・
・・・ 秘 密 ・・・
・・・ 苦 悩 ・・・
・・・ 新しい感情 ・・・
・・・ 子供の目
・・・
・・・ 大切な人
・・・
・・・ 同窓会
・・・
「ノスタルジア」はまだまだ続きます![]()