「こういう冗談は止めてよね」
私は平静を装い、わざと笑って言った。でも
心の中は正反対で、焦っていたし、それ以上
にがっかりしていた。
「ごめん」
彼はそう言うとソファーに座った。
「ねえ、なんで理沙子には男いないの?」
「えっ、少しはオブラートに言葉包みなさい
よ」
「いいだろ、ストレートでも。ねえ、なんで
なんで?もしかして今でもオヤジのこと忘れ
られないとか?」
心臓が再び加速し始めた。顔がますます赤く
なる。
「えっ、まじで・・・」
「それは絶対ない。忘れられないんじゃなく
て、ただ公平君以上の人が現れないだけ」
「じゃあ、オヤジ以上の奴が現れたら、男作
るんだ」
「うん・・・、そうかな・・・?」
私がそう言い終わらないうちに、潤君は急に
ソファーから立ち上がり、私の方へ再び近づ
いて来た。今度は反射的にパッと身構えなが
ら彼を待つ。
目 次 ![]()
・・・ 再 来 ・・・
・・・ 初恋の人 ・・・
・・・ 若い肌 ・・・
・・・ 秘 密 ・・・
・・・ 苦 悩 ・・・
・・・ 新しい感情 ・・・
・・・ 子供の目
・・・
・・・ 大切な人
・・・
「ノスタルジア」はまだまだ続きます![]()