塾に着くと、早速私は今日行うテストの準備
を始めた。職場では気持ちを切り替え、生徒
たちに集中しなくてはいけない。
教室に行くと、元気な生徒たちの顔があった
私は普段と変わりなく生徒たちと接していく
うち、その迷いから少し解放された気がして
いた。
「では、時間です。テストの解答用紙を後ろ
から集めてください」
生徒たちはいっせいにテストをやめ、用紙を
集め始めた。テストが終わった解放感からか
教室の中がざわざわとざわつき始めた。
「テスト難しかったですか?でも、これぐら
いでまいっているようじゃダメだよ。じゃあ
今日できなかった問題は、お家に帰ってから
もう一度復習して来て下さいね」
生徒たちが元気に教室から出て行く。私はそ
んな彼らを見送ると、さっそく事務所に戻り
テストの採点に取り掛かった。
みんな結構がんばってるな。よし、よし。
しかしそんな中、一人だけあまり点数がよく
ない生徒がいた。どうしたんだろう?その子
の名は鈴木君。彼は勉強がよくできる子で、
成績はかなり良かった。それだけに、なぜ今
回のテストができなかったのか、すごく気に
なった。「明日会ったら鈴木君に少し話をし
てみよう」そう思いながら私は採点を続けた
目 次 ![]()
・・・ 再 来 ・・・
・・・ 初恋の人 ・・・
・・・ 若い肌 ・・・
・・・ 秘 密 ・・・
・・・ 苦 悩 ・・・
・・・ 新しい感情 ・・・
「ノスタルジア」はまだまだ続きます![]()
