今回は「時代の変遷」についてです


AI時代と言われる現代、近年改めて問われるのは「技術」よりも「人格」といわれています


さて、私たちは今どのような時代を生きているのでしょうか?


今回は少し視野を広げてギリシャ神話を参考にしながら今の時代を知り、そしてそこから見えてくる時代の流れや今後についてお伝えしていきますにっこり




〇「金・銀・銅・鉄」の時代


古代ギリシャの詩人ヘシオドスは紀元前8世紀頃(今から約2800年〜2900年前)の叙事詩『仕事と日』の中で人類が経験したとされる時代について、大まかに四つ(英雄時代を含めると五つ)の時代区分をしています



黄金の時代⋯神々と共に生きた人々の輝かしい時代


この時代はゼウスの父クロノスが支配していた時代とされ「黄金の種族」と言われた人類は、一年中穏やかな気候で、食べるものに困ることなく人々は幸せに暮らしており、世の中が調和と平和に満ち溢れ、争いや犯罪がなく、人々は神と共に住み生きていました

人間とって最も幸せな時代といわれています


白銀の時代⋯堕落の兆しが出はじめた時代


クロノスに取って変わりゼウスが支配者となった直後の時代の人類は「銀の種族」と言われ、まだ人々の心には純粋さはあったものの、黄金の種族より劣り、互いに対する傲慢を抑えることができず、次第に神々を敬うことをしなかったとされています


青銅の時代⋯暴力が芽生えはじめた時代

「青銅の種族」はゼウスが次に創り出した人類であり、この時代に入ると人々の性格が荒々しなり、獰猛で恐ろしい武器をつくり、争い、嘘、欲望が増して、人々は互いを信じず、不安な日々を送っていました

それでもまだ人類は完全な邪悪には染まっていなかったとされています

鉄の時代⋯神々と断絶し、道徳が崩壊した時代


そして最後に訪れるのが「鉄の時代」であり、たちまちあらゆる悪行が押し寄せ、人々は昼も夜も労苦と悲惨さから解放されることがなく、心の休息もありません

この時代最大の特徴は深刻な道徳の崩壊であり、

親子や兄弟姉妹、友人同士、客と主人の間に不和が生じ、親が老いると子が軽蔑するようになり、力こそが正義となって、恥じらい、真実、信義は逃げ去り、その代わりに欺瞞、策略、暴力、そして所有欲がはびこりました

哲学者プロクロスは

「この鉄の時代は情念に支配された最も低次な魂の状態」と見なしています


古代ギリシャの人々にとって「終末の日」は大地震や大洪水、核戦争、隕石の暴落よりも

「人間の心から道徳が崩壊する日」


と考えられていました

ヘシオドスは著書の中で「願わくば、私がこの鉄の種族の中に生まれ合わせなかったらよかったのに。もっと前に死ぬか、後に生まれるかしたかった」と嘆いたのは紀元前8世紀頃のことですが、

ギリシャのみならず今世界全体が「鉄の時代」の延長線上にあり、現代社会の原点がここにあるのが見て取れます


ギリシャ神話においては各時代ごとにゼウスや神々の決定によって大洪水などにより人類が滅ぼされ(終焉を迎え)、そしてまた新たに創造されていますが、

ヘシオドスは、鉄の時代の終末についても「人々が生まれた時から白髪になるようになるとき、あらゆる道徳律が完全に失われ、ゼウスはこの種族をも滅ぼすだろう」と予言しています 


〇世界各地にある神話の共通点


ギリシャ神話に伝わるような時代の変遷や世界が一度リセットされたような神話、人類滅亡神話、終末伝承(予言)は世界各地にあります


代表的な人類滅亡神話、終末伝承、時代変遷の例


人類滅亡神話


旧約聖書『創世記』ノアの箱舟: 神が人類の堕落を怒り洪水で世界を滅ぼすが、義人ノア一族だけが箱舟で生き残る物語


アトランティス、レムリア、ムー大陸の沈没:高度な文明と軍事力を誇っていたが堕落して神の怒りに触れ、一夜にして海に沈んだとされている


エジプト神話: 支配者である太陽神ラーが不服従な人間を罰するために女神セクメトを遣わし、殺戮の末に人類滅亡寸前にまで追い込んだ物語


シュメール・バビロニア神話: ギルガメシュ叙事詩の神々が人類を滅ぼすために引き起こした大洪水と、唯一生き延びた人間の物語


〇終末伝承


ゾロアスター教の「最後の審判」:最高神アフラ・マズダーを信仰し、善悪二元論に基づき、終末には「最後の審判」が行われ、善が勝利すると説いている


北欧神話の「ラグナロク」:「神々の最終決戦と世界の終末」のことで、神々と巨人や怪物などが最後の戦いを繰り広げ、世界が炎と水に包まれて滅亡する終末神話


ヨハネの黙示録: キリスト教における終末を描いたもので、七つの封印が解かれ、四騎士や大災害が地上の人類を襲うとされている


〇時代の変遷


ホピ族の神話:人類が身勝手で争いを始めたため第1〜第3の世界はそれぞれ滅ぼされ、第4の世界(現在) も物質主義、科学技術への過度な依存、精神的な道の放棄によって、自然環境の破壊や戦争といった「大いなる浄化」の危機に瀕しているとされる


ヒンドゥー神話:世界は4つの時代のサイクルで巡り、第4の時代の終わりにシヴァ神が世界を破壊し、その後再生が始まるとされる


アステカ神話:アステカ文明では、世界は過去に4度滅びており、現在は「5番目の太陽」の時代であるとされている



史実と照らし合わせても人類滅亡レベルの万国大変動・地図が変わるほどの隆起や沈没が幾度となく起きたことは、日本や世界の古文書や伝承、遺跡などから窺い知ることができます


どの神話でも言えることは、

人類は元は清浄無垢な魂を授かっていて黄金時代は直接神の内流受けて美しい魂のままに生きていたのが、

世が下るにつれ邪霊悪霊(邪心悪心)が跋扈しはじめて段々と世が悪くなると、

敬虔さが低下し(人々の心は誠の神の光からかけ離れ)モラルが崩壊、正義は腕力の中にあり、暴力が支配する欲望と争いに満ちた時代となった(元の美しい魂も段々と悪くなった)

ということです

ヘシオドスは『仕事と日々』の中で「鉄の種族」は、理性の光をかすかにしか持たず、完全に獣的な生へと堕落する危険に瀕している存在としていますが、

身魂を雲らせ、神を知らず、天職を覚らず、悪魔にみいられ、霊性(神性・精神性)より感情に支配され、勝ち負けで互いに喰い合うような「獣」でしかない者たちが大半を占めるようになった今の世は

鉄の時代をもこえて泥海時代(暗黒無明時代)にまで堕落してしまった


といわれます

新陳代謝・循環というのは必然的な流れですので、それを思えば“これから起こるであろうこと”は想像に難くないと思います

さらに二千年前くらいから神話・伝承を通して「こうなるよ」と伝えられてきたということは

この時代は“はじめから期間が定められていた”


というこでもあります



〇破壊と再生「立替え建直し」


これまでの混沌とした時代は宇宙の流れからすれば「自在時代」といい

「絶え間ない創造・成長のためにあらゆる領域をこえてまなびを得ることが許された時代」


でもありました

しかしながら、この時代は幾多の紆余曲折・治乱興亡を経過し、やがて放縦自恣(心や行動が締まりなく、自分の思うがままに振る舞うこと)に陥り、本来の宇宙の恒久の創造や全体の統一(秩序)の本義を喪失するものであるため

あからじめ時節がくれば次の時代へと移行することが決められていました


そのため世界各地の滅亡神話・終末伝承の特徴は「破滅と再生」がセットになっており、単なる消滅ではく、古い堕落した世界を終わらせて新しい秩序ある世界に生まれ変わらせるための過程として語られています

日月神示ではこれを「立替え建直し」といいます

神々には担当領域(地域)があるので、日本では日本の、例えばゾロアスター教ならその圏内での、聖書に書かれていることは聖書圏内での、といった

それぞれ領域の神による「立替え」(いわば大掃除的なはたらき)があります


つまり「最後の聖戦」「最後の審判」に向かうような世界線もあれば、「ラグナロク」に向かう世界線もあり、其々の神の動きは地上世界に反映されて現れます

言い換えれば「世界で起きる出来事の背後には神がいる」ということです


それはすぐ実際の戦争や災害というかたちで現れなくても、益々国が圧政をしていく、政治がより悪くなるといったかたちで現れることもあります

日本の世界線に戦いはありませんが、世界で起きたことが日本にも飛び火して影響が出る場合があります

まさに“終末”に向けていつ何が起きてもおかしくない時代、なにが起こるかは「神のみぞ知る」ですが、起きることは人間の倫理的な目線でみれば悲惨な状況になるかもしれません

しかし、忘れてはならないのは

「建直し」のために

「立替え」が行われる


ということです

目の前の状況に目が眩んでしまうと、この大事な本質が隠れてしまうので、何が起きようと

常にその先の「建直し」(再生)世界を見据えることが大事です



注意「富士山はいつ噴火するか」「どこに逃げたら助かるのか」という心は“我れ善し(自己本位・利己本位)”であり、もうそういった次元の話ではありません

強いて言えば地下だろうがどこだろうが逃げ場はなく、ただ「どこにいても救うものは救う」といわれています


話は一番はじめに戻りますが、
AI時代に問われるのは「技術」よりも「人格」ともいわれていますが、

そもそも「人格」が問われなければならない程モラルが崩壊しているという悲しい現状にまず気付かなくてはなりません

日本でさえ「神の国を、足の踏むところない迄にけがして仕舞ふてゐる」といわれています

「技術」「人格」もどちらも揃ってよりよいものが生まれます

世界中が暗闇だからこそ日本人はまず日本魂(やまとだましい)に立ち返えって、より高い清い意識・想念・心の持ち方になるよう身魂を磨いていかなければなりません

モラリティ(今で言う道徳的なもの)は言うまでもなく当たり前のこととして、さらにその上の神の思想であり、学問・哲学であり、秩序、法則、理に沿って生きるのが惟神の道です

「建直し」とは、神による「立替え」のあと

、私たちが実地において惟神の道を支軸とした社会・時代を正しくひらいてゆくこと(世の元の大神様の御心ままにすること)なのです



そのために、このブログでは今後とも「建替え」に向けて必要なまなびをお伝えしていきます花


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