冬の足音はとても澄んでいる。
鼓膜の奥に、か細い鈴の音のように響く。
追って目を開けると、淡雪が世界を白く染め上げ、
光とじんわり融け合って、やがて見えなくなる。
手の甲に優しく、冷たく触れて消えていく。
ホワイトクリスマスの地域もあるのでしょうか。
聖夜がすぐそこまで来ています。
夜の闇は冷たいけれど、誰かの顔を思い浮かべて
作品を作る時間は温かい。
窓の隅には、雪の結晶が舞い降りた。
雪の華が舞う季節です。
結晶にもいろんな形、個性がある。
水の粒子が思い思いの方向に、美しいと思うままに
指を伸ばしていく様子は、感動的。
ミクロの世界にはロマンが無限に詰まっています。
一面に結晶を散らせば、まるで淡雪が降る北国の世界。
ハンカチのすみにワンポイントで刺繍しても
かわいいです。
誰かを思って空を見上げれば、答えるように優しい雪が
降ってくることもある。
その心の温かさを、結晶化するのもいいかもしれません。