2017.11 伊勢神宮参拝 1日目 その1 | あおいとあさぎの旅行記 blue × blue journey

あおいとあさぎの旅行記 blue × blue journey

カメラの蒼生≪あおい≫と一緒にまわった、ひとりとひとつの旅のきろく。

はるか遠い昔、この国に降り立った太陽の神。

岩戸に隠れて翳を落とすも、三日三晩開かれる宴の響きが気になって、

ついに門戸を開いたとき、再び国は眩い光に包まれた。

 

この国の祖であり、安寧と繁栄の象徴でもある天照大御神

そして、人間が生きていく上での基本、衣食住を司る豊受大御神

2千年を超える悠久の時、国を支える神々を祀り、綿々と受け継がれる

人々の信仰とともにあった地。

この神聖な区域に足を踏み入れるのは初めてで、

深呼吸をすれば森の深さが染み渡る。

 

ついに叶いました、伊勢神宮参拝。

正式な名称は「神宮」と言います。まさに「神の宮」。

この日はしとしとと冷たい雨が降っていたのですが、

森が水分を吸い込んで、潤っていくように見えました。

 

 神との繋ぎ手。

 

神職の方々が、白い傘を差して通り過ぎていく。

この森に一歩入れば、周囲の雑音はすべて消え失せ、木々の囁きだけが聴こえる。

雨に煙り霞む森の美しさに息を呑む。

 

神宮の、まずは外宮を参拝します。

 

露の恵み。 

 

砂利道を踏みしめる自分の足音が、神様のいる場所に近づいていると分かる。

広い境内には、一糸の乱れもなく敷かれた玉砂利と、その中央に置かれている

何かの小さな櫓のような建物と、意味を悟ることはできないけれど

すべてに魂が宿っているように感じる。

 

 神の社。

 

茅葺の重厚な屋根と、天に伸びる千木の鋭さ。

変わらずに守り続けられてきたもの、長い時の流れの一端にいることを体感する。

神聖な気配。

 

外宮の参拝順、豊受大神宮→多賀宮→土宮→風宮→月夜見宮→神楽殿 と

回っていきます。

まずは御正宮へ、ご挨拶の参拝。

それから各社へと個別に参拝。

 

1日で内宮も回ろうと思っていたので駆け足になってしまいましたが、

それぞれのお宮へ参ることができました。

 

折置組。 

 

外宮の社は折置組という造りになっていて、屋根の登頂に渡される鰹木は必ず奇数。

色をほとんど纏わない、木の素の色そのものの社は森に溶け込んで、

まるで人が造り出したものではないよう。

雨に濡れてつやの出る社殿の姿は大層神秘的で美しい。

 

 雨の衣。

 

雨の羽衣を軽やかに羽織る外宮、目の前を行き過ぎる色とりどりの傘。

長い間、この変わらぬ風景を見守り続けてきた社たち。

これからも変わらずこの地に鎮座し、歴史の川に身を浸す。

永く安寧が続くことを願って。

 

焦ってしていた呼吸もおのずとゆっくりになります。

この豊潤で澄み渡る伊勢の森の空気を、ぜひ肺いっぱい吸い込んでください。

 

さて、外宮詣りを終えたあとは、少し移動して内宮へ。

内宮は外宮よりさらに広大な敷地を持ちます。

ちょっと寄り道、風情あるおはらい町

 

参道。 

 

五十鈴川に沿って、昔ながらの伊勢独特の建築家が残されている一画。

黒い木が丁寧に繊細に組み込まれた家屋の造形美は、隅々まで見たくなります。

こんな家々が立ち並ぶ、内宮の鳥居前町。着物で歩きたいほど、とても素敵。

 

 ひとやすみ。

 

おはらい町には、お土産屋さんに伊勢うどん、牡蠣、それからお洒落なカフェまで

全てに入りたくなるようなかわいいお店屋さんが立ち並んでいます。

ここをふらっと、丁寧に見て回るだけでも1日結構つぶせそう。

じっくり、自分の好きなものと向き合える通り。

きっとお気に入りのお土産が見つかります。

 

たとえば、自分はとてもいい香りのするお香を見つけました。

「空」をイメージして作られた爽やかなものと、神宮の赤い「舞姫」の

華やかなお香。

どちらも香りに癒されて…今も使ってます。

 

まぁ見ていきな。 

 

お店番をしていた(いるのか…?)笑顔の猫さん。

隣に犬がいても気にしない。

でーんとしたお腹が堂々としていてかわいいのです。

これくらいの気概で毎日過ごしたいものですね。気にしない。

 

こちらはちょうど、秋深まる頃だったからですね、

嬉しい季節の便りがたくさん。

 

 杉玉の知らせ。

 

酒屋の軒先に吊るされた杉玉が茶色くなる…

それは今年の新酒が呑み頃になったという証!

これだけ吊るされているということは、たくさんお酒の種類があるのだろうか…。

毎年の豊穣に感謝を告げながら、酌み交わす一杯はさぞ美味しかろう。

キリリと透き通る、お米本来の味がする日本酒が呑みたいなぁ。

 

深い森に心落ち着き、

変わらぬ人々の生活の風景に癒しを覚える伊勢の旅。

次回は神宮内宮を参拝します。

*その2~内宮参拝~はこちら

 

にほんブログ村 旅行ブログへ
にほんブログ村