2012.8 長崎・島と教会と夏の海 4日目 | あおいとあさぎの旅行記 blue × blue journey

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カメラの蒼生≪あおい≫と一緒にまわった、ひとりとひとつの旅のきろく。

真夏の長崎の旅、4日目は最後の日。

この日は少し海から離れて、内陸へ。

しっとりと歴史を感じながら歩く、佐賀・有田の旅です。

*3日目その2~黒島~はこちら


佐世保港は晴天に恵まれ、

ホテルからの眺めも爽快です。


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出港。









ホテルを後にし、市内へ向かいます。

佐世保駅付近で朝食。


佐世保に来たら、これを食べなければ…ということで、

駅にくっついているお店でゲットしてきました。


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アメリカンドリーム!








長崎名物、「佐世保バーガー」です!

何年前からか、急に全国区の食べ物になりましたよね。


この写真のものは「ハーフサイズ」だったのですが、

それにしたってマックの普通のハンバーガーほどの大きさはあります。

レギュラーサイズはこれよりひとまわり大きかったです。

さすがアメリカン!


野菜も肉もビッグサイズだし、バーベキューソースもたっぷり。

口のまわりを汚しながら豪快にかぶりつくのが正式な食べ方だそう。

ということで、かぶりつきました。笑

お肉はジューシーで、ソースが絶妙!とてもおいしかった。

朝からお腹いっぱいです。


さて、有田へは佐世保から、JR佐世保線で30分弱ととても近い。

有田駅で降りると、海の景色はすっかり消えて、夏の山の匂いがします。

空はからっとした青と、コントラストのはっきりした白の入道雲。

夏、田舎のおばあちゃんのところに帰ってきたような、懐かしい感覚。

盆地特有の、風のないじとっとした暑さ。


有田と言えば、磁器「有田焼」が全国的にも有名ですね。

日本で最初に磁器が焼かれたとも言われており、その歴史は深い。

形・色・模様もそれぞれな磁器たちを見ながら巡り、

お気に入りに出会えたときの喜び。


駅の構内をはじめ、街中にも自慢の美しい磁器がたくさん飾ってありました。


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伝統の色絵。













有田焼といえば、カラフルで上品な色づかい。

細かくて繊細な模様に、大胆な赤や青、金を使って

色をつけていき、清楚さと華やかさを併せ持った磁器に

魅了されてしまいます。


地元の方に教えてもらって、まずは「県立九州陶磁文化館」へ。

とても綺麗な建物で、この辺りに昔から伝わる伝統的な陶磁器の制作技法の

紹介や、芸術作品の展示などがされています。


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陶磁器の博物館。








有田焼で作られた絢爛豪華な壁掛け大時計など、見ごたえたっぷり。

しかし、一番驚いたのはお手洗いです…!

なんと、洗面台や便器まですべて有田焼でできているという一級品。

3つ部屋があって、それぞれテーマや色絵も違います。


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伝統工芸。














自分が入ったのは青い模様がつけられたトイレでした。

便器の外側や内側にもとても上品な模様が施されており

落ち着けませんw


別の部屋は赤、黄色の暖色系の模様が描かれていたりして

こちらもまたやたらと豪華。

これを見るためだけでも、この文化館に行く価値があります(笑)

有田に行かれる方はぜひ訪れてみてください。


文化館で一通り、この土地の文化や焼物のことを学んだあとは、

いよいよ磁器物のお店や窯元が並ぶ通りをぶらり散歩。


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線路を越えて。















濃い緑色の山々を横目に見ながら、

線路沿いに伸びる皿山通り・ドンバイ塀通り

上有田駅の方角に向かって歩いていきます。


この通り、およそ2kmにわたって、

昔ながらの窯元や陶磁器のショップが点々と続いていきます。

ウィンドウショッピングをするだけでも楽しいです。


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変わらない街並み。















こんな感じの、少しどこか懐かしいような風景が

続いていく、静かな通りです。


「有田焼」と一言でいっても、1点何十万円とする大皿から

庶民の自分でも買えるお手頃価格のものまで大小様々あります。

昔から、人々の生活に根付いてきたものを扱うので

今も決して「高級品」ばかりではなく、

きっちり庶民にも手が届く形で供給されているんだなぁと実感。

ここで生きている人たちとともにあるということが、良く分かりました。


皿やお椀につけられている模様は

いかにも、といった伝統的な小花や唐草だけではなく、

水玉やストライプなどのモダンな感じのものもあり、

大きな花や字をあしらったものもあり、

きっとこういう世界にも「トレンド」とか「斬新」みたいなものが

意識としてあるんだろうなと思いました。

形もお皿だけではなくて、マグカップやティースプーン、スープボウルなど

今のニーズに合わせたものがたくさんありました。


それだけ、自分も使うかも…欲しい…

と思うものがたくさんあったのですが(笑)


ものすごくお気に入りが見つかるまでは買わない、と心に決めて

ショッピングしていましたが、結局お茶碗とグラスを購入。


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自分だけのお気に入り。









モクレン柄のお茶碗と、大きな花が一輪だけ咲いたグラス。

どちらも好きな青色。

デザインがとても気に入ったので文句なしです。

今も現役で使ってます。


思いもかけない掘り出し物が宝物になる可能性もあります。

地元に根付く伝統工芸に触れながら、

"宝探し"をしているみたいなショッピングはとても楽しかったです。



そんなこんなで、短い夏休みの旅もおしまい。

海と島と太陽を、これでもかというほど感じられた素敵な旅でした。

温かい人にも出会い、息をのむ美しい景色にもたくさん出会えました。

頭の奥に焼きついて、夏の思い出がまたひとつ増えました。