皆さんは「ベンジャミンフランクリン」という人を知っていますか?
もしかしたら教科書に出ていたのを覚えている方がいるかもしれませんが、18世紀アメリカで活躍した政治家、実業家、学者で活躍した人です。
この人の自伝は今でも役に立つ多くの事が書かれているのですが、その中でも 1728年に考えた、身に着けるべき13の徳というのは、現在にも通じるもので、時々見直したくなります。
1. 節制:頭や体が鈍くなるほど食べないこと。はめをはずすほどお酒を飲まないこと。
⇒ 飽食の時代だからこそ、ハイパフォーマンスを出すには必須だと思います。
2. 沈黙 他人あるいは自分に利益にならないことは話さないこと。よけいな無駄話はしないこと。
⇒ SNS時代でも有効な事でしょう。
3. 規律 自分の持ち物はすべて置き場所を決めておくこと。仕事は、それぞれ時間を決めて行うこと。
⇒ 電子データも含めて、実は一番作業効率に影響します。
4. 決断 なすべきことをやろうと決心すること。決心したことは、必ずやり遂げること。
⇒ 一時期はやったGRIDですね。これが成果に大きく影響します。
5. 節約 他人や自分に役立つことにのみお金を使うこと。すなわち無駄遣いはしないこと。
⇒ ゲームの課金を含め、ネットでは一瞬にお金が減るので常に注意が必要かと。
6. 勤勉 時間を無駄にしないこと。いつも有益なことに時間を使うこと。無益な行動をすべてやめること。
⇒ 今はあらゆる娯楽が、安く手に届くことがあります。個人的には娯楽も目的をもって制限するのがよいと思います。
7. 誠実 だまして人に害を与えないこと。清く正しく思考すること。口にする言葉も、また同じ。
8. 正義 不正なことを行い、あるいは、自分の義務であることをやらないで、他人に損害を与えないこと。
⇒ SNSでもそうですし、現実社会での振る舞いも同様で鵜す。
9. 中庸 何事も極端でないこと。たとえ相手に不正を受け激怒するに値すると思っても、がまんしたほうがよいときはがまんすること。
⇒ ビジネスではもちろんですが、やはりネットのオルトファクト時代にこれが生きると思います。
左右関係なく、特定の思想に染まり、相手を攻撃するのは道徳的ではないし、良い結果を生みません。
10. 清潔 身体、衣服、住居を不潔にしないこと。
⇒ 現代日本ではまず大丈夫と思いますが、人としてのルールで大切な事です。
11. 冷静 つまらないこと、ありがちな事故、避けられない事故などに心を取り乱さないこと。
⇒ 平静な心が、トラブルにも正しい対応を生み出します。
12. 純潔 性的営みは、健康のためか、子供を作るためにのみすること。性におぼれ、なまけものになったり、自分や他人の平和な生活を乱したり、信用をなくしたりしないこと。
⇒ 男女関係のトラブルはいつの世も絶えません。1もそうですが、何でも手に入る時代だからこそ注意が必要かと。
13. 謙譲 イエスおよびソクラテスを見習うこと。
⇒ 最近謙遜するという人をあまり見かけなくなった気がします。本当に実績がある人ほど謙遜する印象です。
ちなみにフランクリンはこれを “ウイークリーチャレンジシート”にて、毎週1つずつ「今週の課題」を決めて取り組んでいたそうです。
![]() |
フランクリン自伝 (岩波文庫)
1,048円
Amazon |
