GTDの基本思想として、頭でTODOや問題解決を管理していると、その分心のエネルギーが消費され、その人のパフォーマンスが下がるというものがあります。ちょうどコンピュータでいろいろなソフトを動かしていると、CPUやメモリを使用していろんなことができなくなるような状態と同じです。

実はこの考え方は、スポーツ心理学のストレスについての考え方と合致しています。ストレスとはもともと動物が外敵に襲われたりして生命の危機に瀕したときに、目の前のこと集中して切り抜ける仕組みだと考えられています。したがって脳はストレスを感じているときは無意識にそのことばかりを考え、それ以外のことに集中できなくなります。

GTDではこれを解決する方法として頭の中にあることをすべて紙に書いてリストで管理するという方法をとります。実際これはそれなりに効果があるのですが、ストレスが高い場合、書き出してもしばらくしてまた頭に浮かんでしまうということがあります。

そんなとき自分は、以下のような方法でこれをコントロールしています。
①よく頭に浮かぶものをすぐに書くメモを持ち歩く
②特定のことが頭に頻繁に浮かんだら、瞑想をして頭を整理する
③メンタルタフネストレーニングで基本的なストレス耐性自体を高めておく

また最近は、自分のストレスコントロールがうまくいっているか定期的にチェックしたいとも思っています。例えば、月に一度その日考えたことをメモして思考のたな卸しを行い、思考の整理方法に問題がないか確認するポイントを設けたいなと考えています。

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