今、『この人はなぜ自分の話ばかりするのか』という本を読んでいます。
この本は、その人がどういう人かを知る方法が書いてあるのですが、その中に人を判断するためには客観的な判断が必要ということが書かれています。
そこに書かれていたことが、一般的な判断にも当てはまると思ったので、今回はそれを紹介します。

■客観的な判断を曇らせる要因
「しがらみ」や「思い入れ」などの感情
自分が判断するものについて、何かしらの感情を持っていると判断に大きな影響を与えます。
例えば人間関係なら、その人と親しかったり、好意的な印象を持っていると、真実から目を背け、相手に都合のよい見方をしてしまったりします。
この影響を減らすには、まず自分が判断の対象についてどんな感情を持っているかを知り、判断に当たって、それが影響していることを自覚することが大切です。

あせりと不安
人の脳は、もっとも身に迫ったストレスに集中するようにできています。したがってあせりや不安がある状態で判断をすると、目の前のことを解決することに主眼がおかれてしまい、客観的でない決断をしてしまうことがあります。
一番よいのは心が安定している状態で判断をすることです。しかし、それが無理であれば、目の前のことを解決する判断と、長期的な視点の判断の2つを考えるという方法があります。

恐怖
②よりさらに強力なものが恐怖です。判断の対象や結果について恐怖を感じてしまうと、とたんに客観的な判断ができなくなります。
この恐怖をコントロールするには、判断したそれぞれの結果についての恐怖をすべて書き出すという方法があります。
それぞれの選択肢について自分の恐怖を可視化することで、一歩引いて物事を見れるようにします。

自尊心
人間は誰しも自分の経験や判断・価値観に自信と誇りを持っています。これが勇気ある決断を生むこともありますが、逆に自分を守るために誤った判断をしてしまうことがあります。
特に人から自分の誤りを指摘されたり攻撃されたりすると、自己弁護のために間違っていると気づいていても、誤った判断をすることがあります。
自分の主張が自己弁護を目的としていると気づいたら、誤った判断をする可能性があることに十分気をつけなければなりません。


今後物事を判断をするときは、これらのことを頭においてしていきたいなと思いました。