最近会社の課題で、リーダーシップについて資料を作成しました。
資料には載せませんでしたが、課題のテーマはライフハックの切り口から捉えられるものがありました。
そこで今回はリーダーシップに関連したライフハックを紹介したいと思います。

■リーダーシップとライフハック
①目標設定:"7つの習慣"
部下の目標設定にあたっては、求める結果、期限、使えるもの、賞罰を明確にして、権限を委譲することがポイントになります。
人は自分でコントロールできる場合に、高い創造性や自主性が生まれます。
一方で、組織として個人の活動に一定の方向性を与える必要があります。
そのときに、このフレームワークが役立ちます。

②タスクコントロール:"GTD"
とくにSEの仕事は、大量のタスクを、関係性を踏まえてコントロールする必要があります。
プロジェクトマネジメントについては、専門のスキルやツールが用意されていますが、日々の個人のタスクコントロールについては、それに比べると十分ではないと感じます。
これには、GTDが有効だと考えます。
とにかくタスクとして認識したものはすべて記録し、これを定期的に見直すことで、漏れや優先順位の混乱を防ぎます。

③コミュニケーション:"リファクタリングウェットウェア"、"7つの習慣"
チームの仕事では、コミュニケーションの問題は必ず起こります
言った言わないの問題も起こりますし、指示したものと違う物が出てくる、指示受けの漏れなどが起こります。
そして、プロジェクトが忙しくなると、この頻度はさらに増し、普段問題が無いようなところでコミュニケーションミスが発生したりします。
この対策の基本となるのが、"バイアスの認識"と"相手を理解して、自分が理解される"という点です。
(1)バイアスの認識
人はそれぞれ、バイアスを持っています。このため、同じ事実について人によって違う受け取り方をします。
1つの物事をある特定の視点で見てしまうのは、脳の仕組みであるため、完全にこれを取り去ることは難しいです。
このため、ひとそれぞれの癖を認識して、個人別にコミュニケーションの方法を工夫する必要があります。
(2)相手を理解して、自分が理解される
(1)とも関連しますが、人のバイアスを無視して、自分のバイアスから見た価値観や意見を押し付けても、相手には伝わりません
もし、相手に自分の情報を伝えることが目的であるなら、まず相手を知り、相手にどうやれば伝わるかを理解する必要があります。
そのうえで初めて、自分の意見を効果的に伝える事ができます。
ちなみに、この原則は相手の聞く姿勢に左右されません。相手にいくら聞く意思があっても、そもそも正確にうけとらない場合があるからです。

なお、リーダーのコミュニケーション能力が高いと、部下のコミュニケーション能力が育ちにくいということがあります。育成という観点からは、注意が必要です。