最近会社のカイゼン活動で"人のカイゼン"について話題になったので、その内容を紹介します。

一般的にカイゼンというと、作業プロセスや無駄な物を省くというイメージがありますが、人の意識や、やる気も改善の対象となります。人のカイゼンは非常に難しいのですが、その分成功すると大きな成果を得ることができます。

具体的に人をカイゼンする方法としては、例えば以下のようなものがあります。

■ 人の意識のカイゼン方法
1.あるべき姿で接する
人は環境によって行動が大きく左右されます。どんなに能力がある人でも、仕事ができない人として周りが扱えば、その人の能力は発揮されません。したがって、相手が期待した能力を持ち、役割を果たしてくれる人として接することが大切です。そうすることでその人の潜在能力を引き出し、時には能力を超えた実力を発揮してくれます。

2.壁を取り払う
多くの人は、「これはできない」とか「ここまでが限界だ」という壁を自分で作ってしまっています。まず、これを取り払い、もっと能力があることを自覚してもらうことが大切です。ある事柄について否定的な認識を持っていると、それに取り組んでもうまくいきません。したがて、肯定的な認識を持ってもらうように粘り強くコミュニケーションをとることが重要です。
なお、この際注意しなければならないのは自分の経験ベースで話を進めることです。個人の体験は一般的なものでなく、自分ができたからといって相手ができるとは限らないからです。

3.主体性を持たせる
初心者でなければ、あれこれ細かな指示をするよりも、本人に権限を与え、主体性を持たせることがやる気を引き出します。やる気が出れば、前向きに物事に取り組むように意識をカイゼンできます。
なお、何かを任せて成果を挙げるには以下を明確にすることが大切です。
・望む結果
・ガイドライン(ルール)
・使える資源
・必要な報告
・履行、不履行した場合の結果


上記は社員教育にもつながるものですので、参考にしてみてください。