祖母を亡くしたこともあり、少し興味が湧いたので

読んでみました。


主人公の男性が、自分の人生に行き詰まって、

仕事を辞めたタイミングで、疎遠にしていた

父から、父方の祖父母の家を譲ると言われ、

なんとなく訪ねてみる、

というところから始まります。


早々に13月まであるカレンダーが

どういう物なのかは判明するのですが、

それによって主人公にどう関わるのかは、

最後までわからないようになっています。


それがこの被爆者の方々のことを語る中で

わずかな光となるようにまとめられています。


原爆の描写は、子供の頃に観た

はだしのゲンのアニメ映画が何といっても

いちばん衝撃的で、今でも覚えています。

なので、この本を読みながら、

被害状況の描写は同じだな、という感想です。

わりと淡々と書かれています。


コロナ禍で思い知ったことは、

目に見えない細菌への不安が、

こんなにも人間を変えてしまうんだ…

ということでした。


放射能汚染による不安は、コロナに比べたら

どれほど大きく、人々を支配していたのか、

想像もできません。


知識として知っていても、自分の親族に

関わりのある人が居たと知ったら、

ショックを受けるものなのでしょうね。


全体的に、つらい話が多いですが、

良い人もたくさん出てくるし、

主人公が自分のルーツをしっかり見つめる

姿勢が素敵なので、

よかったら読んでみてください。