三流編集者の本作り
仕事の記録と記憶を兼ねて日記を書くことにしました。
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久々の更新 去る人2

前回の更新からはるかな日数が経ってしまった。
というのも、先々週末に同僚が辞めることになり、びっくりして、悲しくて、怒りが込み上げて、引き継ぎもあり、送別会的なものもあり……ということですっかり更新が滞ってしまった。

前に「去る人」というエントリーを書いたことがあったが、彼が辞めたのとはまた違った意味でショック……。

今回辞めてしまったのは、3流マンが忙しくなって手を離したムックを引き継いでくれた人で、非常に有能であり、潜在能力を持っていた。彼も編集歴がそう長いわけではないが、着実に経験を積み、人脈を広げつつあった。このままいけば、一緒に面白い企画や本を作れそう! とかなり期待していたのです。実際僕の後を引き継いだ後も売上を落とさず(上がった時もある)、新たな試みもしており、他の同僚からも認められていた。

なのに、

「○○君、営業に行けよ」

というボスの一声。

「WHAT'S?」

「ウチは営業が弱いから、どうしても君の力が営業に必要なんだ」
という辞令ならわからないでもない。
どうやらそうではないらしい。
ボスが個人的に彼の性格や仕事ぶりが気に入らないらしいのだ。
確かに彼は上司に媚びるようなタイプではない。でも確実に結果を出している!
ウチのボスは思いこんだらもう止まらない。
それをわかっている彼は早々と辞めることを決意してしまった。
彼ならどこへ行ってもやれるだろう。

また1人優秀な人材を失った。

彼は優秀なだけではなく、社員みんなと仲が良く、非常に面白いキャラだった。
この流れはしばらく止まらないだろう。
みんなのモチベーションが落ちているのが目に見えて分かる。

なんでこんなことをするのか。
もうこんな会社終わりだ。

3流マンは絶望しつつ、4月刊のムックの入稿のため、日曜のこんな時間に会社にいるのであった。

ああ空しいぜよ!

休日出勤…

今日は土曜日。
昼間は大好きなサッカーの試合に行って、両足がつるまで走ってきた。
そういえば、Jリーグが開幕したようだけど、僕は自分でやる方が好き(ちなみにサッカーの実力も3流)。
Jに地元のチームがないため、応援するチームがないのです。

さて、たくさん汗をかいた後、会社に直行。
というのも、今日は以前2人のライターさんで迷っていたところの原稿がくるはずだから。
一刻も早く読みたくて、休日出勤をした。

パソコンを起動し、メールを開く。
来てるかな。
きたー。
やっぱり届いてる。

「できるライターさんは〆切を守る」

のである。たとえ、相手が3流版元の3流マンであっても。
今までの経験上、〆切を守らないライターさんは、大体原稿もあまり良くない。
仕事ですから、当然といえば当然だけど、それができるかできないかで評価は大きく分かれるもの。

さて、原稿を読んでみるべ。
「3流マンさま。お世話になっております。原稿です」
いつもの通りシンプルな挨拶。
そして待望の原稿を読み進める。

「う、うまい!」
一気に最後まで読ませる内容、エスプリの効いた締めくくり。
やっぱりこの人に頼んでよかった。
早速返事を書いて、写真選びにかかる。

忙しい中、〆切を守ってくれたライターさんには速攻のリアクションをするようにしている。
それがどう思われているかは分からないが、「なんだよ、せっかく書いたのにまだ読んでないのかよ」と思われるよりはましだと僕は考えている。

休日出勤してよかった。

しかし、写真がなかなか決められない。
ここが編集の腕の見せどころであり、なおかつ決断を要するため、時間がかかるのだ。
こんなに写真選びに時間がかかるのは3流マンだけかもしれないが。

さて、もうちょっとがんばってみよう。

あしたは、会社の同僚とフットサル。
やっぱ週末は遊ばないとね。

3年目の心

今日で今の版元に入社してから丸3年になる。
3年間で手掛けた(世に出ている)本、計49冊。
最高発行部数15万部、最低発行部数3000部。
最高実売数12万部、最低実売数1200部。

これらの数が多いのか少ないのか、よくわからない。
でも、この数字こそが3流マンの現時点での実力の指針であることに間違いない。

思えば、3年前の今日、緊張して初出社した僕に与えられた最初の仕事。
それは“素読み”というやつで、今度出る小説の最初の作業だった(入社時は書籍希望!)。
編集の仕事に憧れだけを描いていた僕に、現実の厳しさを教えてくれた記念すべき1冊。
厳しさとは何か。

それは、

自分の出版社の本が、つまらない…

ここにその本たちの表紙をズラッと並べたい気分になってきた。
当時つけていた日記を読み返すと面白いことが書いてある。

よくわからん。この本の何が面白いのかホントによくわからん。誰が買うんだ?

こんな出版社に入っていいのだろうかと思い、どよ~んとしながら帰り道を歩いた記憶がある。
「でも、せっかく編集やれるんだし、とりあえず3年は続けよう」
と意味のない数字を胸に秘めたあの日から今日で丸3年。
3流マンは変わったのか。成長したのか。
答えは…これからの3流マンにかかっている。

3年目の3流マンは、

「企画力なき編集者、それは制作者である」

を自らの戒めの言葉として生きていこう。
いっぱい企画するぞ~。

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