『痛恨の落球で失点、敗戦後に豊橋工エースが発した言葉とは』
26日の第87回選抜高校野球大会6日目。1回戦最終カードとなった豊橋工-東海大四は、まさかの結末が待っていた。
0-0の7回、豊橋工は2死満塁を迎える。しかし、プロ注目のエース・森奎真は、東海大四の4番・邵広基に対し、内角ストレートで二塁後方へポップフライを打たせた。
3アウトを確信した豊橋工応援席から歓声が上がる。ところが、甲子園名物の浜風に押されたのか、ボールはふらふらと舞い、守備陣を惑わせた。
右翼手・岡竜生よりも早く落下地点についた二塁手・鈴木教真が捕球を試みたが、ボールはグラブからこぼれ落ちた。痛恨の落球。走者一掃され、3点を献上した。初出場初勝利は大きく遠のいた。
0-3で惜敗。エース・森は 、コーナーを突く制球力とキレのいいスライダーを投げ分け、13三振を奪った。自責点はゼロ。内容は、互角かそれ以上と言えるものだった。
あの落球がなければ――。球場にいた誰もがそう思うところで、悲運の背番号1となった森が発した言葉の節々には「エースの品格」が漂っていた。
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夏の大化けを予感させた快投、「みんなを盛り立てていけるピッチャーになりたい」
「あの回先頭にヒットを打たれ、満塁にされた。満塁にしたことでみんな緊張感が出てしまう。満塁にせず、しのがないといけなかったと思います」
21世紀枠での初出場。ただでさえ、硬くなってしまう。三塁側アルプス席には超満員の応援団が集結した。それなのに味方をさらに硬くさせるような場面を作ってしまった。背番号1が責めたのは他でもなく自分だった。
エースとしての責任があるからだろう。落球直後には努めて明るく笑い、「アイツの表情が固まっていたので。『切り替えていこう』と声かけしました」と仲間を鼓舞した。
昨夏に右肩を痛め、秋大会以降は3か月間のノースロー。今大会は完調途上だった。それでも「細かいところまで仕上げられなかったのは自分のせい」と言い訳しなかった。
そんな中での快投はむしろ、21世紀枠の域を超え、夏の大化けを予感させる。
「味方がエラーをしても、エラーがなかったことになるような、みんなを投球で盛り立てていけるピッチャーになりたい」
試合後、拙守を責める言葉はひとつもなく、聞こえてきたのは、奪三振が増えたが故に球数を要したことへの反省だった。
オレは悲運のエースなんかじゃない。森の口ぶりからは、本物のエースになろうとする断固たる決意が聞こえてきた。
アメフトシーズンはまだですが、
今年の立命のラインは昨年以上に相当期待できると思ってます。
今年の甲子園ボウルで再び1塁側アルプスがマルーンで埋めつくされることを願います。













