この日の選択肢は3つ。
①関西学生アメフト 関関戦
【神戸・王子スタジアム】
関学vs関大
関西学生アメフトファン注目の一戦。
②関西学生野球 立同戦
【京都・わかさスタジアム】
立命vs同志社
伝統の立同戦、この日立命が勝つと立命の優勝が決まる試合。
③高校野球近畿大会
【滋賀・彦根球場】
大阪桐蔭(大阪1位)vs彦根東(滋賀3位)
龍谷大平安(京都1位)vs北大津(滋賀1位)
第一試合、センバツベスト4、大阪大会負けなしで昨年春から4連覇30連勝中の大阪桐蔭が登場。
第ニ試合、昨秋の近畿大会準々決勝でも対戦した両校。京都大会負けなしで一昨年秋から5連覇26連勝中の平安と公立の強豪、北大津の対戦。
③の高校野球を選択。
彦根球場へ。

彦根球場はすぐ隣に彦根城がありスタンドからも天守閣が見える。
大阪桐蔭と地元彦根東の登場とあってスタンドは満員。
第一試合 彦根東vs大阪桐蔭


大阪桐蔭の圧勝を予想してた人がほとんどだったと思う。
自分も大阪桐蔭コールドで勝つやろと思ってた。
ところが試合は劣勢が予想された彦根東がホームランで先制し、1-1の同点に追いつかれるも試合は終盤8回を迎え2-2の同点。
予想外の展開で試合は進んでいたがまだ誰も桐蔭が負けるとは思っていなかっただろう。
大阪桐蔭はここでいよいよエース田中くんをマウンドに送る。

なんと田中くんが対した先頭バッターが強振した打球は両翼99mの彦根球場の左翼ポール際に飛び込む勝ち越しのホームラン。
これにはビックリ、球場内からはどよめきが。
彦根東の右サイドハンドのエースは10四死球と制球に苦しみながらも要所要所でインコースを突いて桐蔭打線に決定的な1本を許さない。
バックもショートの再三の好守で踏ん張るエースを盛り立てた。
最終回の桐蔭の攻撃も2アウト3塁の一打同点の場面を迎えるも最後のバッターを討ち取りゲームセット。
彦根東が最後まで守り切って3-2でなんと彦根東の勝利。
大阪桐蔭は16残塁でほぼ毎回得点圏に走者を進めながら押し切れず。


滋賀3位で県立の有数の進学校彦根東が全国制覇を狙う野球のエリート集団大阪桐蔭を破る大金星。
恐らく100回戦えば99回大阪桐蔭が勝つ位の力の差はあると思う。
もう1回試合をしたら大阪桐蔭がコールドで勝つだろう。
試合前のシートノックの選手の動きを見ても大阪桐蔭各選手の動きはずば抜けている。
(大阪桐蔭と後から出てくる平安の両校の試合前のシートノックはそれをみるだけでも値打ちがあるほど素晴らしい動きをしている。どれだけ鍛え上げられてるかこれを見れば一目瞭然。)
正直、彦根東の選手が大阪桐蔭の中に入ってベンチ入りメンバー18人に入れる選手がいるかと言われればいないのではないかと思う。
例えば再三の好守備を見せた彦根東のショートの選手と大阪桐蔭のショート、キャプテンの福田くんの動きを見比べると上手いのレベルが全く違う。
桐蔭の福田くんのグラブさばきの柔らかさ、流れるようなスローイングは言ってみれば「華麗」で、高校生ではトップクラス、プロを目指せるレベルだろう。
一方の彦根東のショートの選手はもちろん高校野球で言えば上手いほうだとは思うがとてもそのレベルではない。
しかし、この彦根東のショートの選手の再三のファインプレーによって彦根東は守り切った。
要は上手いという個々のレベル差は関係なくアウトという結果をもたらせばよいのである。
そして勝ったのは彦根東。
これが高校野球。
第ニ試合の平安vs北大津は好カード。
この2チームは、いずれも近畿では1、2で好きなチーム。
この試合を見たくてここに来た。
飛び抜けた選手や桐蔭のような派手さはないが、徹底的に鍛え上げられ軸のブレないしっかりした強い野球をする全国屈指の伝統校平安。
対するは公立らしからぬ積極的で思い切りのいい強気の野球をする北大津。
実は北大津には高校野球関係者なら誰でも知っているあの有名な横浜高校元野球部部長の小倉さんが昨秋より何度かコーチに訪れているようだ。
横浜高校が強かったのはこの小倉さんの功績が非常に大きかったことは野球ファンには周知の事実。
北大津の宮崎監督は小倉さんと親交があり北大津は横浜と毎年練習試合をしている間柄。
その小倉さんが指導に一役買っている北大津には要注目。
ちなみに両校の対戦はセンバツ出場を賭けて対戦した昨年秋の近畿大会の準々決勝。
この試合は北大津が4点先行するも平安が逆転で6-4で勝利し、センバツ出場を手にした。
センバツ1回戦で敗れた平安は夏に向けてまずは近畿王者を目指し、一方の北大津とすれば昨秋の雪辱を果たし一冬越えた成果を見せたいところ。

試合はなんと初回から北大津打線が爆発。
平安の二本柱、準エースの元氏くんの立ち上がりを攻めたてファーストストライクからガンガン振っていった。

この北大津というチームは一般的な公立校の線の細いイメージは全くなくむしろ精神的な逞しさをも感じるチーム。
このチームのモットーは、
「迷うな、躊躇うな、一歩も引くな」
思い切ったバッティングに前にどんどん出てくる守備といいほんとに積極さが光るのがチームの特徴。
初回打者11人の猛攻で一挙6点を先制し元氏くん1回持たずに降板。
平安にすればバッテリーの初球の入り方が甘かったのが悔やまれる。
北大津が積極的にファーストストライクから振ってくるチームだというのはわかっていたはず。
にしては球を揃えすぎた。

北大津は打線ももちろん良かったがピッチャーの草野くんは昨秋よりもストレートにキレがあった。
ストレートでガンガン押すタイプではなくキレの良い真っすぐと変化球で打たせて取るタイプ。
小柄で上背はないがバランスのとれた好投手。
マウンド上での素ぶり、マウンド度胸も良い。











投げっぷりがいい。
その後も北大津が優勢に試合を進め、こちらも接戦予想に反し、北大津が平安になんと9-2で7回コールド勝ち。
北大津めっちゃ強かった。
平安のコールド負けというのも自分の記憶にはない。


この日の2試合はいずれも大方の予想を裏切る試合展開で現地観戦に来た価値は充分だった。
滋賀3位の公立校にまさかの敗退を喫した大阪桐蔭。
同じくまさかのコールド負けを喫した平安。
この両校はこの屈辱をバネに夏までに徹底的に鍛え直すだろう。
夏にどれだけのチームに仕上げてくるか見ものである。
勝った彦根東と北大津は来週近畿大会準決勝で対戦、決勝で智辯和歌山と神戸国際大付属の勝者と戦う。
この日は全国を代表する私学強豪校である大阪の大阪桐蔭、京都の龍谷大平安がいずれも滋賀の県立高である彦根東、北大津に敗れた。
上手い選手を集めた上手いチームが必ずしも勝つとは限らない。
やっぱ高校野球は面白い。







































