日々お疲れ様です。
さて、今日も在宅医療ネタいっちゃいます。
国政や自治体、そして医療や介護の現場では”在宅医療”という言葉をキーワードにして盛り上がってきている感はありますが、まだまだ言葉のみが先行して現場が追い付いていないような感じでございます。
と、そうこうしている間に
平成26年版厚生労働白書 健康長寿社会の実現に向けてが出ましたね。
国政はますます、地域包括ケアシステムの拡充をすすめるとともに財源の確保のため保険給付の制度の見直しを行ってゆくとしてます。
しかし、
そんなことも対岸の火事。実際何をすればいいのかわからない?
という方が少なくありません。
なんとかそのギャップが埋まり、高齢化、国政のスピードに追いつけるだけのノウハウを確立していきたいですね。
待ったなしです。
▼在宅悪性腫瘍患者指導管理料とポンプ加算、携帯用ディスポータブル加算
さてさて、
在宅医療の中でも欠かせないのががん疼痛緩和における持続皮下注。
過去にもなんどか触れてきました。
○バクスターインフューザーポンプを使った、オキファストの持続皮下静注
○オキファスト 注 オキシコドンの注射剤
○バクスターインフーザーポンプを使ってみて。保険点数 の算定方法、意外な落とし穴?
今回は、がん疼痛緩和に関わる算定などについて触れてみます。
まず、
医師が在宅医療を行う際に算定する診療報酬はこちら。
●在宅悪性腫瘍患者指導管理料(月1回) 1500点
これに、持続皮下注を行う際の使用ポンプの種類によって①or②の加算があります。
+①持続式PCA注入ポンプ使用時 1250点加算
+②携帯用ディスポータブルポンプ(使い捨てポンプ)
a,院内調剤の場合 月6個まで2500点 以降1個につき3600円
a,院内調剤の場合 月6個まで2500点 以降1個につき3600円
b,院外処方の場合 算定不可(ポンプと薬剤は薬局で用意)
▼持続皮下注ポンプを使うには?
・ ”購入” もしくは ”レンタル”
<ランニングコスト>・ 使用するカセット100ml定価3500円 250ml定価4000円 ←使い捨て!!
・ メンテナンス代30,000~50,000円(年に1回メ-カー推奨)
・ 医療材料などの消耗品代
と、いうことでなかなかのコストがかかるようです。
購入の場合は安く抑えることが可能かもしれませんが、
その費用を回収するにはある程度の見込みがないと難しい値段でした・・・。
印象としては、診療報酬が決まっている中でその分をまるまる余すことなくとられる”絶妙な金額設定”でした。
また、薬液充填用のカセットの費用も使い捨てであることも注意が必要です。
これでは、
なかなか在宅を始めようと思っていてもがん疼痛緩和へ二の足を踏んでしまうDr.も少なくはないのでは?
(余談ですが、過去に”当院では持続皮下はやりません”ってきっぱり言い放った在宅専門診療所もありました)
購入の場合は安く抑えることが可能かもしれませんが、
その費用を回収するにはある程度の見込みがないと難しい値段でした・・・。
印象としては、診療報酬が決まっている中でその分をまるまる余すことなくとられる”絶妙な金額設定”でした。
また、薬液充填用のカセットの費用も使い捨てであることも注意が必要です。
これでは、
なかなか在宅を始めようと思っていてもがん疼痛緩和へ二の足を踏んでしまうDr.も少なくはないのでは?
(余談ですが、過去に”当院では持続皮下はやりません”ってきっぱり言い放った在宅専門診療所もありました)
では、実際の費用のシュミレートについては次の記事持続皮下注ポンプのコスト 始める勇気2 費用計算 ”で。