こちらからは続きになります。
▼医薬分業で医師は損をしたのか??
ここで、医師が医薬分業によって損をしたのかどうかも解説したい。
前述に医薬分業元年というものがあったが、この年に医薬分業が進むきっかけがあった。
それは、
医師の処方箋交付料が60円から500円に引き上げられたのだ。
(現在は680円)
また、院外処方を出すということは、薬剤の在庫を抱えなくてすむ。
小売業を行っている方ならわかっていただけると思うが、
在庫管理は経営を悪くする大きな要因の一つだ。
(ネット販売が低価格にできるのは、在庫リスクが少ないことが理由にある)
さらに、
薬のほとんどが100錠単位での仕入れになるため、仮に処方が1錠であった場合99錠が不動在庫になることになる。
(極端ではあるが、10錠に満たない処方などよくある)
また、
調剤は断ることが原則できないとされているため、
不動在庫のリスクについては他の小売業に比べてどれほどのものか理解はたやすい。
さて、
医薬分業はこういったリスクを医師から薬剤師へ受け渡されたのである。
以上からも医師にとっても大きなメリットがあったことは疑う余地はない。
▼本当に薬剤師はすき焼きを食べているのか?
さてさて、
ここで本題に戻るとしましょう。
医師から見て調剤薬局は、美味しそうにすき焼きを食べているのではないのか?
と、"見えてしまう"ようだが、
それこそすき焼きを食べている現場をどれだけ目にしたのだろう?
冒頭に記述した、医療費の内訳を見てみるといろいろわかってくる。
診療所の医療費の大半が技術料なのに対して、
調剤薬局の医療費の7割は薬剤費だ。
これが、
何を意味しているかというと、
薬剤による利益(薬価差と言われる)は、平均11%程度。
売り上げが高くても、売上原価の分だけ利益は減ってゆく。
これを見て、一概にお粥をすすっている中ですき焼きを食べれるという話に根拠は見出せない。
薬剤の種類や数を増やして、報酬が増えるというシステムも日本にはない。
▼現状を見渡し、薬剤師がやるべきこと
まだまだ、
世間一般にも調剤薬局のことが浸透していないのは確かだが、
医療業界の中でも同様のようだ。
これは、
周りが悪いとか、理解されている人が少ないと嘆いているわけではない。
現に、こういった話が出ることが問題であり、
今後そうではないと周知させるだけの薬剤師の活動がなければならない。
これから、迎える団塊の世代が75歳以上になる2025年を見据えて国政は改革を進めている。
その中で、薬剤師の力がなければ実現できないことも沢山ある。
ぜひ、
薬剤師の皆様は気持ちを奮い立たせて
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