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当時の東宝特撮の2大怪獣であるゴジラとモスラを共演させた本作。今でこそ“ゴジラ”シリーズの中の“モスラ”ですが、本作のタイトルが“モスラ”から始まっているように、当時はゴジラもモスラも同じレベルのキャラクターだったことが窺えます。


2大怪獣が登場しますが、それぞれ善のモスラ、悪のゴジラという二極化した立場を取っており、観ている側にとっても分かりやすい位置関係となっています。
ゴジラに至っては太い眉や目つきが特徴で、いかにも悪そうな表情になっています。


本作でも“非核”をテーマにしている部分があり、今回はモスラの故郷・インファント島が度重なる核実験で被害にあっているという設定になっています。
主人公たちが核兵器によって被害を受けたインファント島の住人に対し、核兵器によって目覚めたゴジラから救ってほしいと助けを求めるシーンは、人間の利己的で愚かな性格を上手く描写しているように感じました。


本作では俳優陣も豪華で、宝田明、星由里子、小泉博、ザ・ピーナッツなどが出演。特に、宝田明、星由里子、小泉博が演じる3主人公の絶妙なやり取りは、最近の映画・ドラマにはない味のあるシーンばかりでした。


他にも、モスラの巨大な卵やザ・ピーナッツ演じる小美人などの合成シーンは、1964年公開作品にも関わらずクオリティの高い演出になっている印象でした。


ストーリー、演出、娯楽性など、総合的に見てもシリーズの中では高いランクの作品だと言えそうです。