
妻を亡くし、男手1人で中学生の娘を育てる長峰重樹。そんなある日、彼の元に娘の死の知らせが届く。そして司法解剖の結果、彼女が薬物注射と強姦によって殺害されたことが判明する。
唯一とも言える生きる希望を失った長峰は、ただ茫然とした日々を過ごす。そんな中、留守番電話に彼女を殺害した犯人の名前と住所が録音される。謎の密告に疑問を抱きつつも彼はその住所の元へ向かうが、そこでとんでもない証拠を発見してしまう。
そして彼は、思いがけない行動に出る・・・
唯一とも言える生きる希望を失った長峰は、ただ茫然とした日々を過ごす。そんな中、留守番電話に彼女を殺害した犯人の名前と住所が録音される。謎の密告に疑問を抱きつつも彼はその住所の元へ向かうが、そこでとんでもない証拠を発見してしまう。
そして彼は、思いがけない行動に出る・・・
「探偵ガリレオ」シリーズや「流星の絆」など、ここ数年映像化が頻繁な東野圭吾原作の作品です。
本編を観て、生と死、罪と罰について考えさせられる作品でしたね。もし自分が主人公・長峰の立場だったらどう思うだろうと考えずにはいられませんでした。
本編を観て、生と死、罪と罰について考えさせられる作品でしたね。もし自分が主人公・長峰の立場だったらどう思うだろうと考えずにはいられませんでした。
遺族からしてみれば、愛する娘を奪われたのに、殺した張本人は未成年ということで更生の道を歩むというのは確かに癪に障る話です。
しかし、未成年者の立場からすれば、これを機に自らの過ちを悔い改め、再び社会復帰して世のために貢献することも一理あります。
双方の立場から考えれば、どんなに議論を交わしても双方の納得のいく結論を導くことは難しいことだと思います。
しかし、未成年者の立場からすれば、これを機に自らの過ちを悔い改め、再び社会復帰して世のために貢献することも一理あります。
双方の立場から考えれば、どんなに議論を交わしても双方の納得のいく結論を導くことは難しいことだと思います。
以前「DEATH NOTE」を観た時に、“法律が完全でないのは、それを作った人間が完全でないからだ”というセリフがありました。そしてすぐに、なるほど、と思いました。
確かに現行の法律は現段階で最も公正な“規則”です。しかしそれはこれまでの犯罪の経歴や犯罪に対する世論で成り立っているものであり、必ずしも完全なものではないのです。時代に応じて変えていく必要があり、そのためにはその段階での法律に対して異議を唱える必要があるのです。
ですから、裁判というのは被害者・加害者に対して判決を下すと同時に、法律に対しても判決を下しているものだと私は思います。
確かに現行の法律は現段階で最も公正な“規則”です。しかしそれはこれまでの犯罪の経歴や犯罪に対する世論で成り立っているものであり、必ずしも完全なものではないのです。時代に応じて変えていく必要があり、そのためにはその段階での法律に対して異議を唱える必要があるのです。
ですから、裁判というのは被害者・加害者に対して判決を下すと同時に、法律に対しても判決を下しているものだと私は思います。
本作の映画公開に関しても、観客の方々が少年法に対して様々な意見を寄せたと思います。そうやって世論を集めることこそ、大勢の人にとって納得のいく法律が成立することに繋がっていくのではないでしょうか。
そういう意味で、本作が映画公開されたことは非常に大きな意味を持つと思います。
そういう意味で、本作が映画公開されたことは非常に大きな意味を持つと思います。
さて、作品のテーマに関しての意見はこの辺りにしておき、他の面に移りましよう。
まず、主演の寺尾聡は圧巻の演技でした。優しい父親の一面や、被害者としての一面、そしてさらには加害者へと変貌する一面など、1つの強い復讐心だけで生きる人間を抜群の演技力で演じていました。
そして、長峰の娘の殺害事件を担当する刑事を演じる竹之内豊も、加害者となった長峰を追いながらも、長峰の被害者としての気持ちを重んじる複雑な心中を丁寧に演じていたと思います。
そして、長峰の娘の殺害事件を担当する刑事を演じる竹之内豊も、加害者となった長峰を追いながらも、長峰の被害者としての気持ちを重んじる複雑な心中を丁寧に演じていたと思います。
そして音楽を担当した川井憲次も素晴らしかったです。「DEATH NOTE」2部作でも登場した緊迫感のあるスコアを本作でも多用し、犯人を追う長峰やその周りの警察官の緊張感を見事に表現していました。
「探偵ガリレオ」シリーズや「流星の絆」と違い、娯楽性が全くなく、最初から最後まで“少年法”というテーマを前面に出した緊張感のある作品です。
本作を観る際には、是非、自分なら長峰の行動に対しどう思うかを考えてみて下さい。そしてそれが、“少年法”について今一度考える機会になると思います。
本作を観る際には、是非、自分なら長峰の行動に対しどう思うかを考えてみて下さい。そしてそれが、“少年法”について今一度考える機会になると思います。