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22世紀、人類は地球から遠く離れた衛星・パンドラにおいて“アバター・プロジェクト”と呼ばれる計画に着手していた。元海兵隊員のサリーは亡き兄の意思を継いでそのプロジェクトに参加する。
人間と先住民・ナヴィのDNAを結合させた“アバター”を利用し、パンドラの地に降り立ったサリー。そこで彼はパンドラの自然の洗礼を浴びることになる。
そして、彼はナヴィの族長の娘・ネイティリと出会い、恋に落ちる。やがてこの恋がパンドラの未来を左右するものとなり・・・


いやぁ、それにしても素晴らしい作品でした。さすがジェームズ・キャメロン監督です。
彼の作品というと「タイタニック」が記憶に新しいですが、それも彼これ12年前のこと。当時と比較しても比べ物にならないほど技術力が格段に上がっていましたね。

キャメロン監督ファンの視点から見れば、彼の代表作である「エイリアン2」と「ターミネーター2」の要素が盛り込まれつつ、「タイタニック」で描かれたような切ない愛も盛り込まれたような作品でした。


衛星“パンドラ”や“アバター・プロジェクト”、先住民“ナヴィ”など、数多くの細かな設定が施されているにも関わらず、ストーリーの中でそれらをしっかり説明してくれるので説明不足と感じる部分はほとんどありません。
そして、キャメロン監督特有の世界観は本作でもしっかりと描かれており、衛星・パンドラの壮大な自然や奇妙で独特な動植物たち、先住民・ナヴィの生活や宗教、そして人間の軍隊の兵器やビークルなど、唯一無二の世界が完璧に出来上がっていると言っても過言ではありません。

ここまで世界観が出来上がっていると、却ってストーリーがあやふやになりがちなのですが、本作ではそういうことは全くありません。
作品の細かい設定を説明しつつ、パンドラにおける世界観を上手に見せ、なおかつ主人公たちの置かれている立場や状況をしっかりと描いていたので、ほとんど考えることなく直感的に鑑賞することが出来ました。
それに加えて、臨場感あふれるバトルシーンの見せどころや、“環境問題”や“人間の欲深さ”といった作品のテーマなどもハッキリとしていたので、観終わってもしばらく余韻に浸れるほどよく出来たストーリーでした。


そして本作はなんといっても映像のクオリティが素晴らしいです。もはや本物なのかCGなのか見わけがつかないほどの出来栄えに仕上がっており、水しぶきや風に揺れる草木、クリーチャーの息遣い、そして影の映り方など、全てがリアルそのものでした。
特にナヴィの動きや表情はCGと分かっていながらも、現存する生き物のように見えてしまうところに技術力の高さが窺えます。

これらの映像をより楽しめるのが3D版ということですが、キャメロン監督は「タイタニック」以来10年以上もの間、この3D技術の研究を行っていたそうですね。それだけに3D版での鑑賞も気になるところです。
今回は通常版で鑑賞したので、早いうちに3D版でもう1度観に行こうかと思っています。

それにしても、アカデミー賞でタイトルを総なめした「タイタニック」に留まることなく、次の作品の製作のために10年以上もの間技術の研究を行ったキャメロン監督の絶え間ない向上心には尊敬するばかりです。


あまり誇大広告にはされていませんが、本作のキャストはフレッシュなメンツが多く、「ターミネーター4」のマーカスを演じたサム・ワーシントン、「スター・トレック」のウフーラを演じたゾーイ・サルダナ、「ワイルド・スピード」シリーズのレティを演じたミシェル・ロドリゲスなど、今年度公開された作品の主演キャストが揃っています。
ちなみに、「エイリアン」シリーズのシガニー・ウィーバーも主要キャストで登場しています。


12年の構想と4年の製作を掛けて完成させたキャメロン監督渾身の作品で、次世代の映画の先駆けとも言える本作。今年度最後にして最高の作品であることは間違いありません。
このお正月映画でかなりのオススメです。是非ご鑑賞下さい。