悪阻が軽くなってきた年末から、夜間眠れるようになりました。
それまでは常に吐き気に支配され、細切れ睡眠を昼夜問わず繰り返し、続けて眠れても30分とかでした。
身の置き所がなく、本当に辛かった。
ピークを脱してからは、誰かが部屋に入ってくる時以外、眠りこけていました。
意識レベルが低下しているのではないかと心配されたぐらいです。
多分、あれは、今までの悪阻疲れの回復期だったのではないかと思います。
贅沢ですよね。
家事、育児、仕事に追われていたら、絶対にこんなに自由に眠れない。
自宅で頑張ってくれている夫にも感謝です。
今日の夕方に発表される血液検査の結果とエコーと内診が問題なければ退院許可が出ます。
嬉しくて、嬉しくて、部屋に来る助産師さん達の優しい言葉に涙、涙です。
まだ退院が確定した訳でもないのに、お礼を言いながら泣いている変な妊婦です。
ところで妊娠中に火事を見ると、赤アザの子供が産まれると言います。テレビでは飛行機が燃えたり、被災したりと、正月早々大変なことが起きていると報道されており胸を痛めています。
私の病院の近くでも火災があり、家が3件ほど全焼し、すごい煙と炎でした。
窓が割れる爆発音がしました。
結構、近いのです。一階から赤い炎が見えて、激しい黒煙が上がってから、全焼するまで5分もかかっていなかったように見えました。
他の患者さんと共に談話室の窓から、すごいね、怖いねと言いながら見ていました。
他人は所詮、他人事なんですよね。
テレビの中の世界も、近くの火事も。
当事者にとっては、想像を絶する思いなのに。
私の赤ちゃん、赤アザ出来るかしら?と心配していた談話室の妊婦さん達。
安全な場所から見学しながら自己の身を案じているのです。明日は我が身かもしれないのに。
きっと私の身に起きた重症妊娠悪阻も、他の妊婦さんに起きたマイナートラブルも、全て当事者以外は本当の意味で理解することはできないでしょう。
どれだけ苦しいか、悲しいか。
それでも、周囲の心配に思う気持ち、力になりたいと思う気持ちに嘘はないのですよね。
卑屈になったり、八つ当たりをして、苛立っていた時期を申し訳なく思います。
そしてどうか、一人でも多くの命が救われますように。