生きています、長女。
紛らわしいタイトルで、すみません。
アメトピに掲載してもらった時、タイトルが抜群のセンスに変わっていて、毎回ちょっと嬉しいのです
タイトルって、それを見て、文章の内容が予測できる要約みたいなものですよね。読んでみようと思うきっかけにもなります。
でもまた、私は懲りずに変なタイトルを付けているんですけどね(笑)
さて、本題。
中心静脈カテーテルを昨日の夕方に抜いてもらいました。年末年始、病棟の助産師さんの人数も減って、病棟が少し静かです。ベビーのベッドを押すガラガラガラ~って音もあまり聞こえません。
点滴も、おしっこの管も外れて、シャワーに行きました。
食事も3割ギリギリ摂取出来ています。
吐き気も眩暈もまし。
洗面所の鏡の前で、自分の姿が映ると、魂って意識って、どこにあるんだろう。私という人間の入れ物の中の魂…
私が私であって、相手が相手であって…
この意識って、どこにあるんだろう。
脳の刺激が作り出す、視覚…鏡よ鏡よ鏡さん…
って訳のわからない世界に引き込まれていくんですよね。
病室に戻り、また病棟の廊下に出て、詰所前のガラス越しに並ぶ、たくさんのベビー達を眺めます。
こんにちは赤ちゃん。
ママと赤ちゃんには、どんなトツキトウカの物語があったのでしょうか。
他人は赤ちゃんを見て、かわいい~で済みますが、人間ひとり育てるのってホント大変です。
詰所を通り過ぎて、徘徊を続け、外に繋がる小道を発見。外に出ると中庭みたいなところがありベンチがありました。OLさんのお昼休憩ってこんな感じかな。ベンチに腰掛け、久しぶりの外の空気を感じました。
寒っ
空を見上げて長女を想うのです。
いつも怒ってばかりでごめんね。
貴女が社会に出て独立した時に困らないように、生活の知恵や礼儀を叩き込んでいるのです。
朝は目覚ましで自分で起きる。
朝ごはんは何時までに食べる。時計を見て朝の用意を時間内に自分でする。
忘れ物チェックをする。保育園に行く。
先生に挨拶をする。
ごめんなさい。ありがとう。おはよう。おやすみ。挨拶は大切に。友達は大切に。
忘れ物をしたって自己責任。届けてあげたい、困っていないか心配な親心。心を鬼にして、次は忘れないようにと願う。届けない。
忘れ物をしないようにチェックリストを一緒に作成。
お当番表も作っています。
我が家はお手伝いにお金はあげません。
お手伝いではありません。貴女も家族の一員。役割があります。
家族は協力して生活をしていくと教えています。
長女のお当番は花の水やり、ペットのエサやり。食事の後の机拭き、洗濯たたみ、弟が散らかしたオモチャの後片付けです。
もう少し大きくなったら料理も教えます。
厳しいようですが、ノルマが達成できないと叱ります。人に質問する前に、自分の頭で考えて、自分はどう思うかを話すように伝えています。相手はまだ6歳です。
新人看護師を育てていて、年々、その打たれ弱さに呆れています。親に怒られたことがない人までいます。命を預かる現場の責任はそう甘くありません。
娘が社会に出て、人様に迷惑を掛けないように、立派に社会に出て、自立できるように、母は見守っています。
たまには抱き締めて、大好きだと伝えなければいけませんね。