子供2人を連れて産婦人科受診
問診票に妊娠していたら、産む、産まない、考え中の三択があった。
産まない。に○をする。
本当に?
産まない?
唐突に自分の中に疑問がうまれた。
なぜ2人までしか産まないと決めたのだろう。
子供はかわいい。
8ヶ月の子なんて特にかわいくて仕方がない時期。そうだ、私は子供が好きだ。
長い長い待ち時間。
産婦人科の待ち時間ってなんでこんなに長いんだろう。
予約時間から2時間半が経過。
下の子がグズり出す。
待ち時間が長いせいで余計に考える。
携帯で検索していた。
育休中に妊娠。次の育休はどうなるか。
三人目産んでよかったこと。
三人目育児体験談
中絶、後悔するのか
病院に来るまでは、中絶の費用や術式、痛みや経過、通院回数を調べていたのに。
三人目、しかも年子
帝王切開後、一年未満での年子
子宮破裂大丈夫かな。
既に産まれている2人の子供はかわいいのに、お腹にいる命はかわいくないのか。
まだただの細胞だと思い込もうとしても、すでに3児の母親に変わりはない。
時間の経過と共に迷いがうまれる。
そして診察に呼ばれた。
内診を受けて、エコーに映る小さな黒い丸
なつかしいな。
2人の子供の時も、ここからはじまった。
次の健診が楽しみで。成長が嬉しくて。
産婦人科は私の中で嬉しい場所だったことを思い出した。
まだ週数が早すぎて、胎嚢が確認できないから、来週再診して、手術の日を決めましょう。と説明を受けた。
吸引方による中絶手術という現実を突きつけられた時、このエコーの黒い丸が人間の形になっていくのを見れないのかと思うと心がひどく痛んだ。
3人目、本当に無理なのか。
大変なのは大変だろう。
また新生児のお世話
しかも年子
夫は仕事が忙しく両親は遠方
私はフルタイム正社員
不安要素だらけ
それでも三人育児を想像している時の方が、悲しみや怒りや後悔から解放された。
涙もあふれてこなかった。
命に対する罪悪感を感じなくていい。
一生消えない体と心の傷を負うぐらいなら
一生懸命三人育児に向き合うほうがいい。
来週はここに予約をしないことにした。
そして、2人を産んだ産婦人科に行くことにした。
夫に相談すると、子供が三人になると賑やで楽しそうだね。と呑気に言った。
夫は静かで優しい人だけど喜怒哀楽の起伏が少ない。本心はどこにあるのだろう。まるで他人事。傍観者。