りくとれんは
小6の双子の男の子
知的に障害をもつ
判定は二人ともA 
そんな彼らの発表会があった
ママが亡くなってから2回目の発表会
コロナの影響もあり
同居の家族2名まで観覧できると
なっていたが
頼んで
中2の不登校の女の子
りりさん
小三で支援級に通う
ゆう
と三人で見れた
どうしても
この二人に見せたかった
数日前の夜
れんが寝なくて騒いでいた
僕はウトウトして寝てしまった
すぐに起きた
すると隣にいるはずの
ゆうがいない
隣の部屋に見に行った
そしたら
れんに布団をかぶせて
馬乗りになってた
さすがに叱った
出来ないと暴力で解決していいのか？
ゆうは
泣きながら謝っていた
ストレスなんて
誰にでもあるもの
それもコントロールしなけりゃいけない
みんな寝た後
急に悲しくなった
きっと
僕には
ママゴトが足りないんだろうと
少しママゴト勉強だなって
足りないのは当たり前
ママが亡くなって
一人で四人の子供がいて
そのうち二人が障害をもつ
不登校もあり
支援級でのリズムもある
だから
余計に発表会を見せなきゃいけなくて
動画もゆうに撮らせた
りりさんは感動してた
ゆうも
しっかり見てた
みんな頑張ってるからね
車の中で
子供達に伝え
亡くなった
ママにもそう伝えると
飲み過ぎて
気づいたら寝てた
子供達も寝ていて
やっぱり
ママゴト足りないなって思えた
ゆうに
パパの幸せはなに？と聞かれた
迷わず
子供達か自立した生活できるようになり
パパより長生きする事
自分の幸せなんて考えたら
それくらいしか思えなくて
ゆうに笑われた
どうやら
僕の方が先なの分かるらしい
子供達と
それなりに向かい合って
楽しくやってます
子供達に
手の届く距離が
今は幸せかな
ママに言われた
ワガママ付き合ってあげてって
ワガママすぎるわ