りりさんは定時制に通う4年生
中学の時は
ほとんど学校に行けなかった
中学1年生の時にママが亡くなり
学校に行けなくなっていった
中2の時は校長室に一緒に行き
進級の意思を校長先生に問われた
宿泊研修にも行けなかった
中3の時は
学校に行ってなくて
成績が悪く
頭の悪い私にも行ける学校って
あるんですかって泣いてた
卒業式の時
僕は手紙を書いた
自慢の娘
そんなタイトルだった
高校生になり
バスで登校することになる
バスの乗り方と降りるとこを練習した
初日に間違えて
終点まで迎えに行った
真っ暗なとこで一人ポツンと待っていた
部活はイラスト部に入部した
4年生と1年生のりりさんだけ
高2になると
イラスト部の部長になった
同級生が1人入部して
友達ができて喜んでた
でも
その子の悪口を言ってる子がいて
すごくイラついていた
仲のいい友達になった
だけど
出席日数が足りなくて
自主退学
また
一人になった
また同級生が入部してくれた
3人グループになった
学校の行事のイラストを先生に頼まれ
忙しそうだけど嬉しそうに絵を描いてた
アルバイトも始めた
高3になった
部活で後輩ができた
でも
人見知りで接し方に困るみたい
修学旅行にも行けた
いつもの3人グループ
でも
自分のベッドで友達が
ポテチを食べて
ブチギレそうになったみたい
漢検3級
英検3級
ワープロ検定2級
全部ギリギリで合格した
この頃から
自分で言ったことが
できるようになってた
明日
学校がんばる
そう言って
次の日休んでた子だった
高4になり
就職活動に専念するため
バイトを辞めた
スーツを買いに行ったけど
企業見学行くたびに
履き慣れない靴で靴擦れ
面接の前日
我慢して怪我するより
履きやすい靴を買ってあげた
就職内定をもらった
就職をして一人暮らしする
それが高校生卒業後の進路
一歩ずつ進んで行く事に
嬉しさと寂しさを感じてしまう
こうやって
弟とゲームして笑ってる姿
学校に行く背中
一人で映画やイベントにも行く
僕が父親としてできたことは
毎日ご飯を作ったこと
りりさんと
向き合えた時間は
僕に成長を与えたくれた
自分で決める事
そこから彼女の
人生はスタートしたんだと思う
手紙に書いた通りだか
頼りなく弱々しい娘は
自慢の娘になってしまった
最初は通信制の高校にする予定だった
でも
自信をつけるため
学校に通う事を選んだ
人生には
正解はないけど
選んだ道は悪くなかった
そんな彼女を誇りに思うよ