418回
このブログは何だ?と思う方は、2024年12月3日付の第1回か2026年5月28日付の第400回をお読みください。
第4章 人の与える印象について
「だから同時代の人間が口をそろえて賛同しても、思索的な人は必ずそれがごく少数の声を反響させたものにすぎず、そのうえこの少数の声も今までによく聞かされたたぐいの声だということを知っているから、そうした賛同に、たいして重きを置くはずがない。たとえば音楽の聴衆がかりに一人二人を除いて全部まったく耳が聞こえないとしよう。ところで彼らはその一人の例外の人間が手を動かすのを見さえすれば、一生懸命に拍手をして互いに自分の欠陥を隠そうとするのだとしたら、名手と謡われるほどの人が聴衆の盛んな拍手喝采をはたしてうれしく思うだろうか。」