116回

 

このブログは何だ?と思う方は、2024年12月3日付の第1回をお読みください。

 

P.43

 

第2章 人のあり方について

 

「まして歳でもとれば、この種の源泉はまず一つ残らず涸れてしまう。寄る年波には愛情も洒落気も旅心も、馬に乗ってみたいなどという気持ちも消え失せ、社交界に出ても立派に太刀打ちできなくなる。友人知己も親類縁者も死神にさらわれてしまう。こうなると、いよいよもって今まで以上に、人の本来有するものが大事になってくる。

というのは、最も久しきに耐えるものは、人の本来有するものだからである。」

 

人の本来有するもの?

 

この本は1891年、19世紀末にショウペンハウアーの晩年に書かれたものだということを忘れずに。