清澄白河に江戸六地蔵を見に行ったついでに、東京海洋大学の越中島キャンパスへ行き「明治丸」を見学。前から行きたかったところ。やっと実現。こういうことはヒマ人じゃないとできないねぇ。

東京海洋大学越中島キャンパスというのは、元の東京商船大学であり、2003年(平成15年)に東京水産大学と統合されたもの。

JR京葉線の越中島駅が最寄り。都営大江戸線と東京メトロ東西線の門前仲町駅からは、徒歩10分くらい。

 

簡単に言うと商船大学で使用していた練習船が、「明治丸」である。1978年に船としては初めて、国の重要文化財となった。1964年(昭和39年)に保存のために現在地に陸揚げされて、陸上保存となった。文化財となった理由は、現存する唯一の「鉄製」の船だからだそうだ。現在の大型船は基本「鋼製」。鉄だとさびやすいのではないかと思ったら、出来の良い鉄だとかえってサビにくいとのこと。

 

この日はたまたま付属の資料館(百周年記念資料館)と明治丸の船内公開日だったので、資料館を見学した後で商船大のOBの案内ボランティアの方に船内を案内してもらった。私ひとり。ぜいたく。

見学は基本火木土曜日だが、詳細は下記大学のH/Pで必ず確認してください。

明治丸海事ミュージアム | 東京海洋大学について | 国立大学法人 東京海洋大学

 (kaiyodai.ac.jp)

 

まず資料館へ。1階はエンジン関係、2階は航法関係の展示。

 

こういうのは好き。

 

 

さて、ここからがガイドつき船内見学。重要文化財なので海洋大OBOGで運営するボランティアの案内がないと中には入れないそうだ。冒頭の鉄とサビの話もガイドさんから聞いた。

全長約75m、全幅約9m、総トン数約1000トン。細長くてカジキマグロのような感じ。

 

操舵輪。1回転させると針路が1度変えられる操舵(そうだ)。

 

この船は明治7年にイギリスに灯台巡回船として発注された蒸気船で、帆は補助的なもの。明治8年に完成して日本へ回航。天皇の御座船ともなって、明治9年に明治天皇が東北・北海道を巡幸されたときに使用された。ちゃんと貴賓室なども復元されていた。あまり興味なく写真はなし。

天皇が横浜に帰着したのが「7月20日」だったので、昭和16年にこの日が「海の記念日」となり、平成8年に現在の「海の日」として国民の祝日となったそうです。知らんかった。

 

海の上にいるみたい。

 

きれいに保存されている。

 

明治29年に国から商船大学の前身の商船学校に譲渡され、それ以降「係留練習船」となって昭和20年の敗戦の年まで使われたそうな。さて、係留練習船って何? 陸に繋がれて(係留)、帆を広げる(展帆)練習をするために使われた船。実際に外洋に出る前に、動かない船で帆を広げたり、畳んだりする練習をするのだ。いきなりでは船が危ういからね。

 

見学は、すべて無料。

興味のある方は、必ず事前に曜日、時間などをネットで確認して、船内を見たいならそれも確認して行かれることをお勧めします。

 

この日は暑くて、資料館の2階を見るのを忘れてしまった。まあいいや。

大変、面白かった。