自民党の裏金問題に関連して、最近テレビで耳にしてあれっと思った言葉遣いがある。ここ1週間で2回聞いたので、確認してみた。
聞いたのは、「真相を明るみにしてほしい」、「明るみにするべきである」。
「明るみにする」? なんか変だな。言いたいことはわかるけどね。
そもそも「明るみ」とは。
広辞苑によると「明るいところ。転じて、(特定の人だけでなく)関係者のすべてや、また一般の人に見えるところ。」とある。
最近耳にした、「明るみにする」は、「ところにする」と言っているのと同じで、明らかに誤用である。
「明るみ」を使うなら、「明るみに出してほしい」が、正しい用法だ。
「明るみにさらす」という言い方もある。
ネットで見ると、「明るみになる」という誤用も最近多いらしく、学者先生によると「明らかになる」に引きずられた誤った表現だ、とのこと。なるほどね。
「明るみにする」も、「明らかにする」から来るその同類の間違いだ。
台本がそうなっているのか、発言者の間違いなのかわからないが、日本語は正しく使いましょう。
正しくは、「明るみに出す」です。