アーカイブズⅡでは、86/87年にドイツ在住中、フランクフルト、チューリヒ空港で撮った写真をまとめている。
オリンピック航空 撮影時期 1986年か87年 フランクフルト空港
ボーイング707-320
こうして見ると707もなかなか格好が良い。最近の旅客機は、曲線で構成された丸っこい形のものが多い。707は原型が、米空軍B-52用の空中給油機KC-135だけに、武骨な感じ。
写真のこの角度が好き。
尾翼の輪っかは、オリンピック航空だけに、五輪の輪ならぬ「6輪の輪」。想像するに、この当時から IOC の規制でもろ五輪の輪の商業的な利用が禁じられていて、この6輪になったのではなかろうか。
なかなか精悍な顔つきだと思う。
オリンピックは、1966年から707を使用。最大6機を、1989年まで保有した。
ボーイング727-200
727は、1968年から保有。いつまで使用したのかは調べ切れていない。727はこの角度がすばらしいと思う。
オリンピック航空は、今もあると思っていた。あるにはあるのだが、国内線のみの運航会社になっていた。
1957年に当時「海運王」と呼ばれていたオナシス(ケネディー大統領の未亡人のジャクリーンと結婚したことでも有名)が、国営の航空会社 TAE を買収して誕生した。国営企業を買収するってすごいな。1974年に政府が買い戻して再び国営航空会社となった。そして2009年には民営化された。2013年、1987年に設立され主に国内線を運航していたエーゲ航空に買収された。エーゲ航空の子会社となったが、元の名前のままで上述のとおり国内線を運航している。ターボプロップ機のみだ。かつてはB747も6機ほど保有し、ニューヨークにも乗り入れていたあのオリンピックが・・・という感じ。ちなみに国際線はエーゲ航空が運航している。
そうそう、オリンピックは離島路線用に YS-11 を10機使用していた、ヨーロッパでも珍しい会社だった。