著者は宇都宮大学の下田淳教授。NHKブックス1222。
副題は「欧米はなぜ覇権を握ったか」。本当に最近このテーマを扱う本が多い。たまたま私が偏った嗜好を持っているだけかも知らんが。
で、この人は、欧米が覇権を握ったのは「資本主義」と「サイエンス(科学)」によると言っている。それを題にもある「棲み分け」で説明している。「権力、富、人口と都市(市場)の棲み分け」、「聖と俗の棲み分け」など、「自生的・生態学的棲み分け」、「能動的棲み分け」という言葉で分類されているが、私の読解力がないからかピンとこない。この説明の部分以外は、引用も多くて面白いのだが。
題にも在るくらいだから、この「棲み分け論」がこの人の売りなんだろうけど、欧米の覇権と棲み分けの関連性が理解できなかった。すみません。
面白いなと思ったのは、以下の2点。
「なぜ中国とオスマン帝国でサイエンスが生まれなかったのか」と「イギリスで産業革命が起きた本当の理由」。
ここでも棲み分けが出てくるが、ここは理解できる。
学者は、他の人と同じことを言っていたら浮かばれないので、ひとと違う特徴を出さないといけない。ご苦労様です。