ゴールデンウィーク、どこにも出かけなかった。S01-01のつづき。

GWの前に10年以上使っていたAUの光回線から、激安光回線に変更した。

AUひかりに特に不満はなかったが、激安回線は安いということで、どんなもんだか試してみたくなった。

その激安回線は、混雑時にはトラフィックをシェアする関係上、遅くなるというものだった。

使ってみると確かに金曜の夜とかは遅くなり、youtubeを観るのでも、なかなか動画が表示されないことがあった。

しかし月額料金は1500円も安くなった。

どこにも出かけなかったGWの最終日、オレも世の中の大半のおっちゃんと同様にアマプラで「井上尚弥VSネリ戦」を観た。

ボクシングは趣味のないオレにとってのほぼ唯一の楽しみだった。

井上尚弥の試合はプロデビュー当時からほとんど全て観ている。

「山中慎介VSネリ①」も「山中慎介VSネリ②」もリアルタイムで観た。

(当時は地上波で普通に放映していた。)

「神の左」が2度も敗れ去った悲しみは今でも覚えている。

当日、阿久井政悟の試合は問題なくアマプラの配信で観れていた。

しかし武居由樹VSモロニーの試合あたりから、あきらかに画質が落ちてきた。

多くの人が観戦し始めて、ネット回線が混雑してきたのだろう。

そしてついに、井上尚弥VSネリの試合が始まった。

このとき一段と画質が下がったような気がした。

1ラウンド、なんと今まで一度もダウンしたことのない井上がネリの左フックをもろにくらって、ひっくり返った!

信じられない光景を目の当たりにし、オレは同様してしまった。

と同時にダウンした井上がモザイク状になり、肌色一色になった。

ネリは茶褐色一色になってしまった。

一瞬ファミコンの「キン肉マン マッスルタッグマッチ」の「キン肉マンVSウォーズマン」かと思ってしまった。

多くの人が試合を見ることで、ネットワークのトラフィックが大混雑し、激安回線に通信制限がかかってしまったのだ。

オレは、井上が負けるかもしれないという緊張感と、光回線のネットワーク制限でアマプラが観れなくなるかもしれないという二重の緊張感で、心臓が止まりそうだった。

その後は最低画質ながらもなんとか試合を最後まで観ることができてホッとした。

もうあと何十年も生きるわけでもないのに、こんなケチケチした人生を生きていていいのだろうか?

半年前から楽しみにしていた井上尚弥の試合を最低画質で観て、我が人生に対する後悔が半端なかった。

こうしてオレのゴールデンウィークは終わった。